
日本国内のみならず、アジア女王にも輝いた山野内さんですが、63歳の現在の夢は、「世界最高峰のボディビル大会に出る」というもの。
「最近は、海外でも『マスターズオリンピア』というシニアのクラスが11年ぶりに復活したし、世界的にも筋トレ人口が増えており、今後どんどん盛り上がっていくはず。筋トレはやった分だけ結果がでるので、誰にとっても世界に出られるチャンスがあるんです。
私自身、筋トレを始めたときは、世界大会を目指すなんてちっとも思っていませんでした。でも、思い切って一歩踏み出すだけで、全く違う毎日が広がるものなんだなと驚いています」
単なる趣味としてだけではなく、人生を長い目で見た時、筋トレは大きなメリットを与えると山野内さんは続けます。
「60代を過ぎると、素敵な生き方をしている人ほど、その様子が顔や姿に顕著に出て、素敵になります。先日、同窓会に行って思いましたが、現在でもバリバリ働いていたり、目標を持って元気に活動していたりする人ほど、うまく年を取っているんですね。
老け込まないためにも、目標を持ち、体を動かし、いろんな人とお話するのは大切だなと。その点でも筋トレはすごくプラスになる。イキイキとした毎日を過ごすためにも、ぜひ多くの人に一歩踏み出してみてほしいです」
<取材・文/藤村はるな>