News

「まともに授業する気ないの?」学校の“オンライン化”に怒る43歳ママ。高い授業料を払っているのに

 多くの人が「かつての日常」を取り戻し始めた2023年。とはいえ、緊急事態宣言や混乱の日々によって変わった習慣の一部は、今もそのまま残っています。  なかでもこの3年間を振り返って一番進歩したのはオンライン化ではないでしょうか。学校の授業もオンライン授業が大きく進歩し、家にいながら授業が受けられ、身体の負担も少ないメリットに焦点が当たりました。
オンライン授業

※写真はイメージです(以下、同じ)

 ですが実際には、メリットばかりに見えるオンライン授業にも、さまざまな問題点があるようです。  今回は、コロナ禍で休校中、実際にオンライン授業を受けていた子を持つ3人の親たちに話を聞きました。

ひとくちに「オンライン授業」といっても千差万別

「オンライン授業」と聞くと、なんとなく質の良い授業が自宅で受けられるという良いイメージを持ちがちですが、現実はそんなものではなかった……と千木良理恵さん(43歳・仮名)は言います。 オンライン授業「うちは私立中学だったので、コロナ禍に突入してからオンライン化は早かったと思います。ですが、それぞれの先生によって授業のやり方がバラバラ。  ネットの取り扱いやオンラインそのものについていけていない先生も多く、プリントを課題配信して終わりという授業や、NHKの番組を録画したものを配信して見させるだけの授業もありました。子どもはラクで良さそうでしたが、これを『オンライン授業』と言われてしまうと、親としては複雑な気持ちです

足りない分は、教育系YouTuberの授業で勉強

 さらに公立の中学に通う千木良さんのママ友から、地元の公立中ではさらに悲惨なことが起こっているとの情報が。 「はじめはオンラインが整備できず、先生が分厚い課題プリントを抱えて、各生徒の自宅に直接宅配していたと聞いて驚きました。うちは教科書が宅配便で送られてきましたが、公立だと配達などに予算が使えないため、先生への負担も大変だったと思います。  その後しばらくして動画授業が始まったようですが、それも見るに堪えないものだったそうです。画質が荒くて黒板が見えず、必要な部分が映っていなかったり、オンラインに不慣れな先生で、そもそも授業の声が聞こえないという悲惨な動画で、これじゃあどうにもならないと、授業とは別に教育系YouTuberの授業を見て勉強していたそうです
次のページ 
「学校の存在意義が分からない」とワナワナ……
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ