「被害男児もビジネスだったはず」男子中学生と性行為に及んだ男の“歪んだ言い分”
政府も動き出した男児の性加害問題
なお、政府はジャニーズ事務所の性加害問題を背景に、2023年9月に「男性のための/男の子と保護者のための性暴力被害者ホットライン」を初めて開設しています。期間限定ながら、男性や男児の性被害に向き合う気運の高まりも見受けられます。
ちなみにこの加害者Bは、「行為後に金銭を受け取っているのだから、彼ら(被害男児)もビジネスだった」「自分の行為は性加害ではない」と終始一貫して主張していました。
Bが自らの認知の歪みに気づき、加害行為をやめ続けられるようになるまでには、かなり長い年月がかかると思われます。
●男性のための性暴力被害ホットライン
0120-213-533
相談できる日:毎週土曜日 19:00~21:00
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/malehotline/index.html
●男の子と保護者のための性暴力被害ホットライン
0120-210-109
相談できる日:毎週金曜日・土曜日 16:00~21:00
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/boyhotline/index.html
<文/斉藤章佳>斉藤章佳
精神保健福祉士・社会福祉士。西川口榎本クリニック副院長。1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症回復施設の榎本クリニックで、ソーシャルワーカーとしてアルコール依存症をはじめギャンブル、薬物、性犯罪、児童虐待、DV、クレプトマニア(窃盗症)などあらゆる依存症問題に携わる。専門は加害者臨床で、現在までに3000人以上の性犯罪者の治療に関わる。著書に『男が痴漢になる理由』『万引き依存症』『盗撮をやめられない男たち』など多数
1
2


