12月7日に『いちばんすきな花』（フジテレビ系、木曜よる10時～）の第9話が放送。ゆくえ（多部未華子）、椿（松下洸平）、夜々（今田美桜）、紅葉（神尾楓珠）の4人にゆかりのある志木美鳥（田中麗奈）にスポットライトが当たる回であり、優しさの多様性を感じさせる内容だった。 　ゆくえ、夜々、紅葉の3人が過去に美鳥と接した時の回想シーンが多く描かれた9話。その中でも、ゆくえとのやり取りは胸に残った。ゆくえは高校時代、美鳥のアルバイト先の塾に通い、勉強以外の様々なことを相談するなど2人で仲を深めていた。その日は、塾の教室内で元気がなさそうなゆくえに美鳥が声をかけた。 　前の日、現在も仲が良い男友達・赤田鼓太郎（仲野太賀）と塾の帰りにコンビニに行った際、ゆくえはクラスメイトとばったり遭遇したという。赤田を見て「彼氏？」と聞かれ、「友達」と返すと「じゃあ好きなの？」と追加で質問されて辟易したと話す。恐らく、昨日のコンビニの一件だけではなく、度々「赤田と一緒にいる＝恋愛感情がある」と決めつけられており、そのことにゆくえは長く悩んでいた様子。 　ゆくえの吐露を聞いた美鳥は「男女が2人でいたら恋愛しかあり得ないって思う人もいる。それもそれ」とそういった価値観があることは仕方のないことと口にするが、「でもだからって、2人の関係は恋愛だって決めつけるのは、暴力」と話す。続けて、「みんな、もっと他人に無関心に生きられたらいいのにね」「判定したくて仕方ないんだよね」と声をかけた。 　また、レストランでゆくえが美鳥から勉強を見てもらっている時、 美鳥は窓に飾られた花を指さしながら「一番好きな花」という。ゆくえは「なんで？」と聞くと「好きに理由とかないでしょ」「ある人もいるだろうけどなくても良いんだよ。無理やり理由つけて、好きとか嫌いとか決めなくて良いんだよ」と勉強以上に大切なことを教えた。