――一度外に出てしまったら、あっという間に拡散することもありますよね。
芙和「そうですね。子どもが犯罪に巻き込まれる危険性もありますが、そもそも『
性器にモザイクさえかけていれば、子どものどんなシーンも投稿してもいいのか？』という問題もあります。
想像してみてください。あなたのトイレ中に、許可なく動画を撮られて『モザイクがかかっているから大丈夫だよ！』とSNSに投稿されたらどう思いますか？ 嫌ですよね……。冷静に考えたら嫌だとわかることを、何も判断できない子どもに対して、してしまっているということです」
「子どもだからOK」ではなく「子どもだからこそNG」
――『小さな子どもだからOK』という認識があるのかもしれないですね。
芙和「むしろ『子どもだからこそダメ』と思う気持ちが大事です。
本来であれば動画や写真をSNSに投稿して良いのか、子どもに承認を得ないといけないのです。でも、小さい子どもにはそれができないし、承認を得たとしてもその意味をどこまで理解しているかはわかりません。一度は『動画を投稿してもいいよ』と言っても、何年か後になって嫌だと思うこともあります。
子どもが自分で判断するのは難しいですよね。だからこそ、犯罪に巻き込まれないように、大切な子どもが嫌な思いをしないように、親がしっかりと守ってあげなくてはいけないのです。
SNSに一度アップしたものは、一生残ってしまいます。投稿する前に、『子どもが大きくなった時に、プライベートなことを動画にされた、とショックを受けないか？』『友達や恋人などにその動画を見られて、嫌な思いをしないか？』と今一度考えてほしいと思います」
