
しかし、沙知さんはこの後すぐに天から地へ落ちることになります。式場との事前打ち合わせで、結婚式の後にご祝儀分を入金することになっていました。
「なんと、夫の上司からのご祝儀の金額が、みんな一律で1万円だったんですよ! まったく想定していなかったので本当に驚きました。彼は誰もが知っている大手の企業に勤めているので、私も当然ご祝儀に期待していたのですが……」
新郎側のゲストは友人よりも上司が多く12名のご招待だったそう。
「1万円なんて、披露宴のお料理代にもならない金額ですよ。本当に驚いて、何度もご祝儀袋を透かして見てしまいました。でも、ご招待した彼の上司全員が同じ金額でした」
後日、夫を紹介してくれた友人に聞くと、会社には暗黙のルールがあるそうで。それは、結婚式に呼ばれることが多い係長以上は、部下の結婚式のご祝儀は一律で1万円にするというルールでした。
「夫を紹介してくれた友人は、夫が私に上司のご祝儀のことは伝えていると思っていたようです。夫はそういうのに無関心なタイプで、全然わかってなかったですね」
結局、結婚式で足りなかった分はカードで決済することに。沙知さんは予想外の金額を支払うことになり、「先に上司のご祝儀額を知っていたらな」とモヤモヤしたそうです。
とんだ災難に見舞われてしまった沙知夫婦でしたが、この先、沙知さんの夫が昇進して、部下の結婚式に参列する立場になった時はご祝儀が少なくてきっと安心することでしょう。
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<取材・文/maki>