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年商150億円達成の女性経営者がトレンドに敏感でいられる理由「“自分と無関係なこと”はひとつもない」

岐阜県羽島市にある「A. GLOBAL」は、高級美容機器メーカーのひとつ。近年の家庭用高級美顔器を製造・販売する日本国内のメーカー9社において、高級美顔器販売台数2年連続1位*を獲得している企業です。 *株式会社東京商工リサーチ調べ(2022年7月~2023年6月) 会社の設立からたったの2年で年商150億円を達成した代表取締役の金松月(きんしょうげつ)さん。 経営者は新しい情報やトレンドにも敏感な必要があると思いますが、多忙な中でどのようにさまざまな情報をゲットし、インプットしているのでしょうか? 今回は、金さんが実践している「トレンドや新しい情報を取り入れるためのインプット術」についてお話をうかがいました。 【インタビュー第16回】⇒年商150億円の女性経営者の仕事術。商品を「深く」知ってもらうために意識していること

「自分には関係ない」と決めつけない

――金さんは常に多忙だと思いますが、そんな中でどのように新しい情報を収集してインプットしているのですか? 美容関係の情報収集が多いですか? 金さん(以下、金)「自分の意識次第で、すべてのものが情報になります。美容機器の会社を経営していますが、美容関係のカテゴリーに限らず情報を取り入れています。 例えば、どんな方が買っているのか、どんな方が興味を持つのかなども重要な情報です。さまざまな方が購入してくださいます。 業界が違うからといって自分に関係ないことはありません。業界が違うからこそ気がつく視点などもあります。 すべての出会いが学びになるので、『これは自分には関係ない』と決めつけないことが大切だと思っています」

「なぜ」なのか、情報を分析する

ビジネスコンセプト ファイナンシャルグラフ

写真はイメージ(以下同じ)

――金さんは、トレンドや流行りのものなどもチェックするのでしょうか? 「はい。トレンドや流行りのものもチェックします。私自身がそんなに、そのもの自体に興味がない場合でもチェックします。 流行っているもの自体に、私がたまたま興味が持てなかったとしても、『なぜ流行っているのか』『どんな人に流行っているのか』『逆にどういう人に流行っていないのか』ということを考えます」 ――理由を分析するのですね。 「はい。例えば、SNSなどに出てくる広告を見て『いいな』と思ったとします。でも、“買う”までには至らないこともありますよね。そういう時にも分析します。 自分が、なぜ魅力を感じて、でもなぜ購入まで至らなかったのか…。スーパーでお買い物をしている時などでも、そのような情報は溢れています。 すごく高級な商品が売っていたとして、自分は買わないけど、『どんな人が買うんだろう?』『どのように使うんだろう』とか。 いろいろな“なぜ”を分析するのです。そういう分析をするためには、より多くの情報が必要になりますよね。そのためにも常にさまざまな情報をチェックしています。すべての出会いに学びがあると思っています」
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良くも悪くもすべて「人」
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