“塩顔男子ブームの火付け役”・33歳俳優がなぜか韓国で爆発的人気に。理由を考察してみると
坂口健太郎が、初の海外ファンミーティングツアー『KENTARO SAKAGUCHI ASIA TOUR FAN MEETING 2025』をアジア各国で開催する。
ソウル・マニラ・香港 ・クアラルンプール・台北・バンコク・上海の7都市を巡る予定だが、アジア各国でファンミーティングを開催するという事実だけで、坂口のアジア人気は説明できてしまう。いやでも、どうしてこんなにアジアで人気なんだろう?
男性俳優の演技を独自視点で分析するコラムニスト・加賀谷健が、坂口健太郎がアジアで人気がある理由を解説する。
2023年9月、坂口健太郎が韓国で初めてファンミーティング『2023 Kentaro Sakaguchi Fanmeeting in Korea』を開催した。韓国でも人気がある日本人俳優が、公式で訪韓したというより、もっとフランクにちょっと韓国に来てみました。みたいな雰囲気を筆者はキャッチした。
それくらい坂口健太郎は、韓国になじみ、韓国のファンから愛されている。2023年7月にファンミーティングのチケットが発売されると、数秒で完売したというのだから、その売れ方だけを見ても韓国での人気を十分証明している。
日本でももちろんスター俳優だし、韓国でも同じくらいスター然としている。日本人俳優である坂口にとってのアナザースカイが韓国であり、逆に日本も彼にとってのアナザースカイになってしまうような、二国籍的アナザースカイが成立してしまうように思われる。
どうしてそんなに韓国で人気があるんだろう? 塩顔男子の魅力が日韓共通だから? 2010年にMEN’S NON-NOモデルオーディションに合格。2014年6月には所属モデルとして20年ぶりに単独表紙を飾った。当時、坂口は確かに塩顔の代表的存在のように語られていた。
さまざまな媒体で「○○顔男子特集」が組まれたら、塩顔代表は絶対坂口健太郎で決まりみたいな時代。坂口が俳優活動も本格化させる2014年、『ユリイカ』で特集された『イケメン・スタディーズ』掲載インタビューを読むと、坂口本人は○○顔男子のジャンル区分に対してあまり興味がある感じではない。
「海外では何顔というのはあまり聞かないですよね」という本人の言葉まである。彼が指す「海外」に韓国が含まれているかは定かではないが、少なくとも塩顔かどうかは、そこまで決定的な理由ではなさそうである。
二国籍的アナザースカイ
塩顔男子であることが理由?
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