三田佳子「生存率は半々」50代でステージⅣの子宮体がんに直面した壮絶な闘病 病院に押しかける記者から逃れ、極秘転院して貫いた女優の執念
1965年の『太閤記』にはじまる6度にわたるNHK大河ドラマをはじめ、ドラマ『外科医・有森冴子』シリーズ、映画『Wの悲劇』など、数々の名作に出演してきた日本を代表する俳優・三田佳子さん(84歳)。

輝かしいキャリアの裏で、50代にはステージⅣの子宮体がんに見舞われたことも。その後も、大病を乗り越えながら、現在も第一線で活躍し続けています。最新作となる映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』が公開された三田さんは、「今もこうして出ているだけでも、大したもんでしょ」と微笑みます。そんな三田さんから、後に続く女性たちへ“人生のヒント”となるメッセージをもらいました。

――今回の『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』では、認知症を患う豊子さんを演じています。役作りで最初に考えたことをお聞かせください。
三田佳子さん(以下、三田さん):認知症のおばあちゃんをリアルに演じるのが、普通のアプローチですよね。でも、大きなスクリーンで本当にリアルな苦しさばかりを見せてしまったら、お客さんが辛くなってしまう。だから、ある意味で夢の部分といいますか、「認知症になってもこんなふうに生きてみたい」と思ってもらえるような役作りはどうでしょうかと、監督やプロデューサーの皆さんにご提案したんです。
そうしたら「面白い、いいじゃないですか」と言ってくださって。ウィッグも、「こういうおばあちゃんよ」と分かるような、あえて“らしい”感じにしました。カメラマンさんも「お母さん、かわいいよ」って褒めてくれてね。ますます調子に乗って、かわいいおばあちゃんのまま演じきりました(笑)。
――シリーズを通じて、終活や介護の実用的な情報も盛り込まれた作品です。
三田:正直に言うと、最初は「こんなにハウツーが入った映画でいいの?」と思いました。昔気質の女優ですからね、「香月(秀之)監督、このハウツーがなければ賞が取れるのに」と思いました(笑)。でも一方で、世間はこういう映画を観る時代になったんだなと、すごく勉強になりました。私がリアルではない“ファンタジーの部分”を表現する方向へ持っていったのも、結果的に正解だったなと思っています。
――今回、三田さんご自身が学んだり、感じたことはありましたか?
三田:私、認知症って病気じゃないと思うんです。老いの一番先にあるもので、自分たちにもいつか必ず来るもの。でも、環境が変わったり考え方が変わったりすることで、いい方向に向かえることもあると思うんですね。この映画を通してそれを感じていただけたら、私もハウツーの一部になれたのかなと感じます。

認知症のおばあちゃん役。「かわいいよ」と褒められて










