“成城石井のターゲット年収2000万”説!実際の商品戦略は?意外な競合との価格競争の影響も
使いこなすと節約に!?
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
先日、あるスーパーマーケットに関するX投稿がバズっていて気になりました。それは、「成城石井が年収2000万の人をターゲットにして品揃えを行っている・・・」という2018年のオンライン記事(2018年11月28『MD NEXT』掲載)の一部を切り取って反応した「今まで行っててごめん」という自責投稿。
これを起点に「いつも割引シールを買ってごめんなさい」という自責コメントや「富裕層のスーパーに行く気分を庶民が気軽に味わえる・・・」といった評価系まで広く盛り上がる事態となりました。
スーパーマーケット研究家の立場としてこの盛り上がりは非常に興味深く、実際のところ成城石井は今どうなっているの?というお話をさせていただきたくなりました。
結論から言えば、2点。コロナ禍を経て成城石井の商品戦略も大きく進化していること。競合はスーパーだけではなくなっているということ。
そして年収に関わらず、日々の食生活を設計する上で成城石井を賢く使いこなすことができれば、節約にもつながる可能性があるということです。
えっ!節約?一体どういうことなのか、その理由になる「最新・成城石井の魅力」について4つにまとめて話をしていきたいと思います。
→外食(レストラン)に行くよりもリーズナブル
コロナが収束した今、手軽さと気軽さでニーズが維持されているのが中食(なかしょく)。惣菜店、コンビニ、スーパーなどでお弁当や惣菜を購入したり、外食店のデリバリーなどを利用する人々が年々増えています。
その中で一定の存在感を発揮しているのが、成城石井。オールジャンルというよりは、エスニック、おしゃれデリ、イタリアンにおいて圧倒的な強みを打ち出しています。
例えば、「具だくさん海老パッタイ」、「シンガポール風ラクサ」、「ココナッツクリームとガーリックシュリンプのトマトカッペリーニ」。専門店に行かないと食べられなかったような本格的な料理がレンチン調理だけで手軽に味わえるようになっています。
つまり、これまで外食での出費を、駅地下や駅前の成城石井で代替することができれば、確実な節約につながるでしょう。
また、レストランやデリで注文するようなおしゃれサラダも自宅で簡単に再現できます。人参やビーツを使った要冷蔵タイプの生ドレッシングは300円台で購入でき、カット野菜と組み合わせても、かなりのコストダウンになるでしょう。
