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SNSで注目「リアルすぎる赤ちゃん人形」が売れる“意外な理由”。制作者の思いを取材/2024年3月トップ5

自宅で一緒に過ごす人がほとんど

リボーンドール――購入者はリボーンドールとどのような生活を送っているのでしょうか? 「ほとんどの方が自宅で一緒に過ごされています。リボーンドールはまだまだ認知が広がっていないので、知らない人が見た時に驚かれる可能性もあります。その反応に傷ついてしまうこともあるので、自宅以外で過ごした場合は皆さん悩まれると思います。 抱っこ紐やベビーカーで一緒に外出してみたいという時は、毛布や帽子を被せてあまり見えないようにするなど、うまく工夫されている人が多い印象です。一緒に買い物に行ったり散歩したり、前向きな活動につながっています」 リボーンドール――SNSを見ていると、1人でたくさんのリボーンドールを所有している方もいますよね。 「リボーンドールはコレクターの心を刺激するところがあるようで、1人迎えて可愛いとなると、ついたくさん集めたくなる方は多いですね」

リボーンドールは“推し”と同じ

リボーンドール――国内ではまだ始まったばかりの業界ですが、SNSの発信を通じて感じる世間の反応はどうですか? 「現状、多くの人がリボーンドールを知らないため『何に使うの』『怖い』といった不安や疑問の感情が先走ることも無理はないかなと思っています。 特にTikTokでは辛辣なコメントをいただくことも多々ありますが、それが今の社会全体としての反応だと受け止めています。そういった反響のおかげで認知が広まり、その分可愛いと思ってもらえる機会も増えているので、反応をいただけるのはありがたいです」 ――リボーンドールについて世の中に知ってもらいたいことはありますか? 「見た目がリアルなので身構えてしまうかもしれませんが『推しのグッズを見ているだけで元気が出る』ことと同じで、リボーンドールは癒やしや元気をもらえる存在の一つです。 自分を癒やす手段を持っている人って、長い人生を生きるうえでとても幸運だし、幸せに生きていけると思うんです。リボーンドールはそうやって、誰かにとって人生を豊かにする存在だと信じているので、まだ出会っていない人たちに存在を知ってもらえたら嬉しいです」 <取材/鴨居理子 文/Honoka Yamasaki>
Honoka Yamasaki
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki
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