――離婚したからといって、当時の辛さや苦しみの記憶が薄れるわけではないですよね。
ねこ★はち「面会交流調停の取り決めで、子どもは隔月に1回夫と会うことになっています。夫は子どもの気持ちを無視して『一緒に○○に行きたい』『○○をしよう』と自分の意思だけで連れ回そうとします。
子どもも物心がつくようになって、夫と会うことを拒否するようになりました。『嫌だといっても聞いてくれない』『僕の話は聞いてくれない』と言っています。それでも元夫は、子どもは父親である自分のことを慕っていると思っています」

赤ちゃんとの面会交流に、ビー玉とおはじきを持ってきた
ねこ★はち「子どもが生後まもない頃、元夫が面会の際にビー玉とおはじきをもってきたことがあります。誤飲などの事故につながるから、持ってくるおもちゃは事前に教えてほしいとお願いをしました。子どものリスク管理などに不安があったため、面会条件には私の父親を同席、としていました。
子どもが望めば、頻度や時間を増やすことは可能だとしています。今もずっと面会には私の父が同席しています。父は遠目で見守る程度ですが、
子どもは『お父さんと2人では会いたくない』と話しています。
面会日の調整も父がしてくれているので、私が元夫と直接会うことはないのですが、それでも
面会日が近づくと体調が悪くなります。距離が離れて落ち着いてはいますが、いつまでも逃れられない気持ちでいます」
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元夫からのDVで家を出てから離婚するまでに約5年かかったねこ★はちさん。離婚後も気持ちが完全に元に戻ることはありません。ねこ★はちさんのようなケースで離婚をした場合、共同親権がどのような影響を及ぼすか、次回はその懸念点について聞いていきたいと思います。
【前回記事】⇒
「夫に首を絞められ、赤ちゃんの上に倒れた」DVで離婚した女性が“国に今すぐやめてほしいこと”<漫画>
<取材・文/瀧戸詠未 漫画/ねこ★はち>