誰か一人をイジることでしかコミュニケーションが取れないなんて、大人としてのコミュ力を疑いますが、事態はそれだけではおさまりません。
「私のことをいじって女性陣に接触してきた男性たちが、今度は突然『王様ゲームをやろう』と言い出しました。もちろん拒否権はなくて、強制参加。それでも何人か女性たちが断ろうとすると、『
ノリ悪いね~、ただの余興じゃん』『
王様ゲームできないとか、女子力皆無かよ(笑)』とブツブツ言い始めたんです。いや、女子力と王様ゲームまったく関係ないじゃん、とさらに引きました……」

さらに三船さんの逆鱗(げきりん)に触れたのが、悪ノリを繰り返す男性のこんな一言でした。
「大皿に盛られたピラフやサラダが運ばれてきて、一人の男性がそれを見つめて私たちに『
……なんで取り分けてくんねえの?』って言い放ったんです。思わず素で『は?』と声が出ちゃいました。すると、相手の男性は冗談のつもりだったのか、『
だから結婚できないんじゃない?』と立て続けに失礼なことを言ってきました。なんかもう、どっと疲れました」
ほかにも、グラスが空になったら「みんなに注文とってくれないなんて、女子力なさすぎじゃない?」「ほらもっと動いて(空いた皿を集めたり、メニュー配ったりして)」と、まるで店員のような動きを求められたそうです。許すまじ!
ほかにも女性たちをキャバ嬢扱いしたり、セクハラや過度なボディタッチ。差別的な発言を重ねるなど、やりたい放題の男性陣。そして、ついに女性たちがブチ切れます。先陣をきったのは、三船さんでした。
「
酔った男性が女性の胸に顔をうずめたんです。それを見た瞬間、なにかがプツーンと。
とっさに出た言葉は、自分でも驚くくらい低い声でした。
『
お前、なにしとるんじゃ』と言って、男性の腕を軽く引っ張りました。すると『ひぇ』と情けない声を出して、男性が仰向けに倒れてしまって……」

倒された男性は、
「冗談じゃん(笑)。なに本気にしてるんだよ」とボソッとつぶやいたそうですが……。
「『
いじめも、セクハラもそう。傷つける側は、いつも同じこと言うよね』と、もう怒りをそのままぶつけました。ここにいるのは、大半が30歳をすぎたいい年の大人です。中には子どもがいて、父親になっている人も少なくなかった。だから聞いてみたんです。
自分の子どもたちが、下品なおっさんに体中をべたべた触られたり、家政婦のような扱いを受けて、『冗談じゃん』『本気にしてダッさ(笑)』って言われても許せるの? と。その瞬間、場がうそのように静まり返りました。そしてリーダー格の男性から、消え入るような声で『ごめんなさい……』と謝られたんです」