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「かけてくれる言葉が優しいんです」人気BLマンガの実写化に挑戦した2人の“知られざる絆”

「太郎からの連絡はないんです(笑)」

左から赤澤遼太郎さん、高橋健介さん――劇中では息ピッタリの関係性でしたが、共演の感想はいかがですか? お互いの意外な一面に驚いたりなど? 高橋:太郎はこのまんまなんですよ。言い方があれですけれど、想像どおりの人間なので(笑)。意外な一面はなかったですかね。 赤澤:僕も健介君については同じ感想なんですよね。現場でも裏表なく、このままなんです。 高橋:ただ、これだけ人懐っこいのですが、作品終わるとまったく連絡よこさないところはありますね。共通の友人がいて「太郎も呼ぼうよ」みたいなとき、こっちも当日に連絡したりするから断わられても全然いいのですが、逆に太郎からの連絡はないです(笑)。 赤澤:返す言葉もないです(笑)。 左から赤澤遼太郎さん、高橋健介さん高橋:もしかしたら僕が知らない赤澤遼太郎の一面があるのかも知れないですね。太郎との最後のLINE、いつだろう? 赤澤:調べるの止めてくださいよ(笑)。ただ、自分から誘わないのは、単純に忙しそうだなと思うからなんです。健介君のSNSを見ていると、常に何かやっていて。先日も舞台の公演前、8時に映画を観ていたりして、そんな多忙な人を誘っていいものかと。ただ、健介君は、めちゃくちゃ優しいです。ひょうひょうとあっけらかんとしているけれど、かけてくれる行動や言葉が優しいんです。直接的に励ますのではなく、遠回しにやっていることがそのまま励ましになっているような感じで。 高橋:素晴らしい! 赤澤:健介君の株が上がって僕のほうが(笑)。 高橋:ちょっとフォローすると、太郎の返信はとても丁寧です(笑)。

それぞれの抱負は……

左から赤澤遼太郎さん、高橋健介さん――アキとハルは社会人を迎えるわけですが、新たなステージを目指すという意味では、おふたりの今後の抱負はいかがでしょうか? 高橋:僕は今年30歳になるので、いい意味で仕事の幅も30代に向けて変えていかなきゃなとは思っています。今までの20代と同じことをやっていてもお客さまも飽きてしまうのかなと。 かといって今、明確なことを言えるわけではないのですが、こういう映画もそうですし、バラエティーもそうですし、いろいろなことをやらせていただいた20代だったので、それを全部経験として、30代をどう走っていくのかを考えないといけない。お客さんのリアクション次第で僕の仕事の方向性も変わっていくと思うので、この映画でリアクションをください! 赤澤:もっともっとお芝居に関わって行きたいなと、率直に思います。最近、ボイスドラマやアニメやゲームの仕事、それこそ映像や舞台、朗読劇など、いろいろなアウトプットの場が多いので、そこでの表現の出力の塩梅がとても面白いんです。それぞれの住み分け、引き出しの使い方を、これからどんどん広げていきたいのですが、これって経験しないと分からないことなんですよね。 役として生きるという意味での根本は全然変わらないと思うのですが、それぞれのアウトプットの仕方を、どんどんここからいろいろな作品に出てやっていきたいと思います。演技については何でもやっていきたい所存ですので、僕にもリアクションください(笑)。 <取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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