その後もヨシカワさんのヤマダさんに対するアタックは続き、会議が終わってからも「コピー用紙が詰まったから手伝って」「企画の内容を詰めたい」などの口実で二人きりになろうとしていたそうです。 　しかし、他のPTA役員たちが割って入り、ヨシカワさんの思い通りにはさせないように動いていたため、何事もなく時が経ちました。 　そんな事態にヤキモキしていたのか、PTA本部が主催するハロウィンイベントでヨシカワさんはある行動を起こします。 「たくさんの子どもたちが仮装して校庭に来てくれて、私たちはお菓子をあげたり、ヨーヨーすくいやくじ引きなどのゲームをしてもらったりしていました。PTA本部役員も、イベントを盛り上げるためにカチューシャやマントなどの簡単なコスプレをしました。 ところが、遅れてきたヨシカワさんはメイドのコスプレをしてきたんです！ 子どもたちでも、あんなにガチなコスプレしてないよ……というくらいでした」 　周囲がびっくりしているにも関わらず、コスプレ姿の自分を見てもらいたいのか、真っ先にヤマダさんに駆け寄るヨシカワさん。しかしヤマダさんは、いつも通りの爽やかな笑顔で「あ、メイドですね」と言い、さっさと子どもたちの元に行ってしまいました。 　ヨシカワさんもめげずに、イベント中だけでなく片づけ中も背伸びをしたりしゃがんだりなどのセクシーアピールを続けますが、ヤマダさんにそんな気は一切ありません。 　他の役員が見かねて「その恰好だと片づけが大変だと思うので、もう帰ってもいいですよ」と伝え、無理やり帰らせるまでアピールを続けたのだとか。 「子どもたち同士でも『あのお母さんのコスプレすごいね』と話しているのが聞こえました。イベント自体は大盛り上がりでしたが、ヨシカワさんが変な行動をするたびに気まずい空気が流れているのを感じたのは私だけではなかったはずです……」