学生から社会人へ。新生活は希望に満ちていますが、緊張の連続でもあります。憧れていた出版社へ就職を決めたなおにゃんさんも、将来への展望にあふれていました。先輩もやさしく、うまくやっていけそうだと安堵したのです。
ただひとり、編集長だけがうまくコミュニケーションがとれませんでした。提出した企画書は書き直しを指示された上に「あんたのその話し方気に入らないんだけど」との言葉。
新人に対しての「教育」だと信じてみたものの、どうにも圧が強すぎて凹み、やりきれない日々。
仕事のみならず、社会人としても初めてだらけだっただめに、「この仕打ちはおかしいのでは?」と首を傾げつつも、ひたすら編集長にかしずいてしまったのです。
「教育」と「パワハラ」の間でなおにゃんさんはもがき、ついに体に支障をきたしてしまいました。

画像はイメージ(以下、同じ)
動悸(どうき)、体の震え。体の変化は、なおにゃんさんの頑張りが限界を超えた結果だったのでしょう。
心療内科の診断結果は「適応障害によるうつ」。“まさか自分が?”という抗(あらが)いたい思いが浮かび上がってきたかもしれません。でも、病名がつくことにより、救われた気がするのも事実です。
健康を損ねたのだから、もう逃げていい。こうしてなおにゃんさんの、1回目の休職生活がはじまりました。