朝ドラ『おむすび』ヒロインの初恋相手があまりにも美しすぎる…24歳若手俳優の“表層的”な魅力
オファーによる出演もうなずける
こうした格言をいえるだけの腕前の持ち主でもある。風見は、高校野球の応援用の横断幕の書き手を任される。結の憧れの眼差しがさらに高まる第8回、高校の玄関前に部員一同で縫い合わせた横断幕を敷いて、一発勝負の筆入れ。
白い和服に裸足。風見がブルーシート上を歩くとぺたぺた足音がする。この短音のつややかな響きだこと。緊張の一筆目、バケツを満たす墨に大きな筆をじゃぼっとひたす。バケツから抜き取り勢いよく半紙にぼたっ。墨の滴がほとばしる。
ワンカット目に風見の右足に墨がつく。ツーカット目に彼の左足も墨で汚れる。これなら足裏ぺたぺたペイントアートが完成してしまいそうな気もする。ここにも裸足という外面で見せていこうとする松本の気概がうかがえる。今回の朝ドラ出演がオーディションによるものではなく、オファーによる出演だったことが、この外面性の極め方からうなずける。
<文/加賀谷健>


