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紀州のドンファン妻、性への執着と闇オーラの悪女が浮かべる妖艶な笑み。狙う“闇セレブ”のポジションとは?/辛酸なめ子

今後、犯罪系セレブのポジションを狙うかも

 ちょうど先日、頂き女子「りりちゃん」こと渡辺真衣被告の事件が映画化される、というニュースがありました。海外でも『令嬢アンナの真実』(Netflix)など、詐欺罪を犯したにせセレブの女性の事件がドラマ化され、本人も注目を集めて有名人になっていました。
『令嬢アンナの真実』(Netflix)ドイツの大富豪の令嬢をかたり、NYの上流階級をあざむいたアンナ。実際の詐欺事件に基づき描かれた。

『令嬢アンナの真実』(Netflix)ドイツの大富豪の令嬢をかたり、NYの上流階級をあざむいたアンナ。実際の詐欺事件に基づき描かれた。

 羽賀研二も恋愛リアリティ番組に出演していて、話題性があれば犯罪歴がある人でも起用されてしまいます。闇バイトならぬ闇セレブです。  虚栄心や名声への欲求が強い須藤早貴被告なので、もしかしたら今後、犯罪系セレブのポジションを狙うかもしれません。そしていつか刑期を終えたら、好きなアイドルと同じ土俵に立ちたい、と……。  犯罪で有名になれるということで、闇セレブや犯罪系セレブに憧れる風潮になったら世も末なので、人格者が支持を集め、正義が勝つ世の中であってほしいです。 <文&イラスト/辛酸なめ子>
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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