子ども2人を東大に合格させた母が「絶対に食卓に出さなかったメニュー」/2024人気記事top5
2024年1~11月、女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとにtop5まで紹介します。こちらは、「子育て」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2024年1月23日 記事は取材時の状況)
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受験の追い込み、何食べる?
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。
受験シーズンがはじまっています。体調やメンタルのコントロールをしながら、志望校合格に向けて最後の追い込みをする時期。受験に立ち向かう本人はもちろんのこと、応援する側も大変なご苦労だと思います。
私は兄との二人兄弟。どちらも念願の東京大学に合格できましたが、振り返ってみると、母は厳しい教育ママというイメージはゼロ。
私たちが明るく受験勉強を乗り越えられた要因として、“母の食事”が大きく影響していることに気がつきました。そこで今回は、受験前の食事について、我が家のエピソードをご紹介してみたいと思います。
どうにかして合格したいと祈る気持ちは誰もが持っている願いでしょう。
そんな思いを応援しようと、最近では縁起の良さそうな“語呂合わせの食べ物”や“デコごはん”が広く提案されるようになっています。
しかしながら我が家では、このような料理が食卓に上ることは一切ありませんでした。
これらの商品が悪いということでは決してありません。受験が終わって冷静に振り返ってみたときに、母は私や兄の性格を良く理解してくれていたことに気がついたのです。
私は「合格」と書かれたオムライスを出されると、プレッシャーを感じて緊張してしまう性格だったのです。つまり、ゲン担ぎメニューが逆効果になってしまう子どもがいるということ。
「頑張ってね!」という期待は悪いものではありませんが、周囲の期待が強すぎて本来の力を発揮できなくなってしまったら……。
ここでお伝えしたいのは、子どもの性格や状況をじっくり観察し、ゲン担ぎメニューや語呂合わせ食品を良いパワーに変えられるかどうか、慎重に判断しましょうということです。
それでは代わりに、我が母がどのようなことを大切に食事を準備してくれたのか、ご紹介していくことにしましょう。
受験の1年間をどう過ごすかは、家庭によりさまざまであるとは思いますが、我が家では「受験だからクリスマスはおあずけ」というようなことは、少なくとも食卓においてはなかったように思います。
大変な時期だからこそ、食べる喜びを大切に、いつもと変わらない平常心を作るベースとして食卓がありました。ですから、お正月料理を食べて終盤のエンジンがかかった気がしましたし、逆にそれを味わったことのデメリットはまったくありませんでした。
とにかく何かを制限されたという記憶はまったくなく、食事の楽しみが良いリフレッシュにもなっていました。