うつで退職した娘を「甘えだ」と突っぱねる母親。食事を残した娘に“まさかのひと言”
こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、「恋愛に役立つリアルな情報」を日々お伝えしています。
茜さん(仮名・31歳/関東在住)は毒親育ちで、現在は実家と絶縁状態。「結婚したくないわけじゃないけど、子どもは絶対に産みたくない」と話しています。茜さんはどのように毒母の呪縛から逃れ、自分の居場所を手にしていったのでしょうか。詳しいお話を聞きました。
【第1回記事】⇒「朝起こされるとき、母に性器を触られる」“異常すぎるDV母親”から逃れた、31歳女性の胸中
【第2回記事】⇒「母は包丁を振り回し、父も姉も精神を病んだ」“普通じゃない母親”に育てられた31歳女性。成人しても続く“虐待”の異常性
幼い頃から成人後まで、母親から長年の虐待・教育虐待を受けていた茜さん。教師になりたくもないのに教員免許のための勉強を母親から強いられ、大学卒業後もフリーターをしながら4回も教員採用試験を受け続けました。
26歳の頃、職場でレシートの数字入力を間違えるなどのミスを連発。疲労や“たまたま・うっかり”では説明できない頻度と内容に疑問を抱いた茜さんは、精神科医を受診。そこで医師と細かく話をした結果、うつ病と発達障害のADHD(注意欠如・多動性障害)だと診断されました。
医師からは障害者手帳の申請も勧められますが、茜さんは母親が理解を示してくれると思えませんでした。診断のことを母親に隠すため、手帳の取得はせずに通院を続けることにしました。
ADHDに見られる症状を改善するためにストラテラ(アトモキセチン)という薬を処方されたのですが、副作用で食事がとれなくなりました。ご飯を残す茜さんを見て母親は「何が不満なの?」と責め立てます。それでも、どうしても食べることができません。
仕方なく、うつ病とADHDだと診断され薬を飲んでいることを打ち明けますが、「そんなわけがない。病気なわけがない。うつ病なんて甘え」と突っぱねられます。
茜さんはもともと普通体型で体重は50kgほどでしたが、そのうち布団で寝ていても骨が当たって痛いと感じるまでに痩せてしまいます。最も痩せていた時は39kgほどだったそうです。仕事にも行けなくなり、退職してしまいます。
母親に虐待を受けて、精神的に追い込まれながら育つ
「病気なわけがない。うつ病なんて甘え」と突っぱねる母親

茜さん(仮名)※本人特定を避けるため、写真にボカシ加工を施しています
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