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なぜ「タイプロ」は40代女性に異様にウケたのか。周りに視聴を強要する“タイハラ”まで発生

憧れだけではたどり着けない“厳しさ”

課題を通して若い人たちが成長していく。タイプロにおいても、オーディション番組ならではの側面はもちろん魅力です。実際に10代の候補生や、歌もドラマも未熟だった候補生がめきめきと力をつけていく様子に胸を熱くした視聴者は多いでしょう。しかし、それだけでは他のオーディション番組と変わりません。 タイプロで肝となったのは、候補生だけでなく仲間探しをしている現メンバー佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人にも大いにスポットが当たったことではないでしょうか。
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画像:PR TIMESより

「誰かを笑顔にすること」「アイドルとして見られること」「ステージに立つこと」。憧れだけではたどり着けない“厳しさ”を候補生に伝えるシーンが、随所に見られます。10代のころから国民的アイドルを目指してきた彼らだからこそ、そのパフォーマンスや語る言葉には説得力がある。メンバーのグループ卒業を経験した3人だからこそ、彼らは常に“仲間探し”というスタンスで臨んでいました。

ファンの幸せに人生をかける、プロの生き様

しかしそれ以上に、終始ファンの存在を大切に考えていることが分かります。4次審査の途中で松島が候補生に放った「ファンを舐めてもらっちゃ困ります、普通に。だってファンの方は自分の人生を懸けながらお金をかけて皆さんのライブを見に来てくれる」という言葉に、ぐっときた視聴者は多いはず。
「ファンを幸せにしたい」。そのために人生をかけてきた彼らは、間違いなくアイドルとしてプロフェッショナル。タイプロにハマった女性たちに話を聞いた中でも、仕事や子育てで厳しい現実と向き合ってきた経験のあるアラフォー世代の人たちほど、彼らのプロとしての姿勢について熱く語っていました。「尊敬の念を抱かずにはいられない」と。 指導者としてではなく、グループの未来やファンとの未来を見据えているプロフェッショナルな3人の姿は、タイプロならではの魅力といえるでしょう。
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