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男女ペアが“恋に落ちる”ドラマはもう古い?『クジャク』『東京サラダボウル』が恋愛要素なしで大人気のワケ

必須ではない“恋愛要素”だけど、完全に不要なのか

 今クールで放送されているリーガルドラマの男女バディはどうでしょうか。  『クジャクのダンス、誰が見た?』広瀬すず×松山ケンイチには、全く“恋愛要素”はありません。  父の死だけではなく父が刑事として犯した罪にも向き合わなくてはならない主人公・心麦(広瀬)と、22年前の冤罪を追いながら死刑囚の息子を弁護しなくてはならない弁護士(松山)。圧倒的ミステリー要素しかない展開に、“恋愛要素”を追加する余白は一切ないでしょう。
『法廷のドラゴン』上白石萌音×高杉真宙は、今のところ当人同士に恋の予感を感じることはできません。  上白石×高杉のコンビが、ビジュアル・キャラともに愛らしくて尊いのが本作の魅力です。  筆者の個人的な好みとしては不要かと思いますが、周囲(特に上白石の父・田辺誠一)が「ふたりが恋愛関係に発展するのではないか?!」とやきもきするシーンもちらほら。今後の展開次第ではありなのかもしれません
『アンサンブル』

画像:日本テレビ『アンサンブル』公式サイトより

 逆に『アンサンブル』川口春奈×松村北斗は、恋愛がど真ん中にあります。  初回から田中圭が川口の元カレとして登場して、明らかに三角関係に発展するフラグ。恋愛テーマ好きの視聴者のために制作されたようなドラマで、存分に胸キュンシーンが楽しめます。

自然な流れなら、“恋愛要素”はあってもなくてもいい

 男女バディであっても、もしくは同性同士のバディであっても、自然な流れであれば“恋愛要素”はあってもなくてもいい。テーマや登場人物のキャラクターによって、様々な描き方があっていいということではないでしょうか。  結局、私たちドラマ好きは恋愛要素があろうとなかろうと、そこに納得感があれば良い。ただ面白いドラマが観たいのです! 今クールの男女バディ×事件モノも、それぞれに楽しみたいと思います。 <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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