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元TBSアナ、『朝ズバッ!』時代のみのもんたとの“事件“を明かす「本番中のことです…」

 2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。
『朝ズバッ!』時代、みのもんたさんに鍛えられていた25歳頃の私

『朝ズバッ!』時代、みのもんたさんに鍛えられていた25歳頃の私

 TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。 【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シングルライフ」を読む  第24回となる本記事では、2025年3月1日に逝去したフリーアナウンサー・みのもんたさん(享年80)とのエピソードをつづります(以下、アンヌさんの寄稿)。

深夜2時に出勤する日々を送っていた『朝ズバッ!』時代

 みのもんたさんが亡くなりました。  TBS入社1年目のとき、私が最初にレギュラーとしてついた番組が『みのもんたの朝ズバッ!』(以下『朝ズバ』)でした。  私が今でもテレビ、ラジオ、新聞をこよなく愛し、ニュースや情報番組へのリスペクトが強いのは、『朝ズバ』時代があったからこそだと感じています。  みのさんの思い出を語る……なんて、私なんかよりももっともっとそれをするに相応しい偉大な先輩がたくさんいらっしゃる、というのが大前提ですが『朝ズバ』という番組、空気感を数年に渡り体感したことは、何ものにも代えがたい財産であることは確かなのです。  早朝帯の番組ということで前日夜7時には布団に入り、夜中1時に起き、2時には会社に行くという日々。  当時の私は番組内で朝刊チェックというコーナーを担当していました。その日届いた朝刊の中から記事を6つほどピックアップし、注目すべき記事のまわりには赤線を引き、横一列に並べてみのさん、スタジオコメンテーターの話を聞き出しながら視聴者の方にお見せするというもの。  新聞コーナー担当のディレクターや構成作家さんたちと一丸となり、どの記事がみのさんのツボにはまるか、及びどうプレゼンすれば「この記事をテレビで伝える意義、重要性」において、みのさんを納得させることができるのか、なんて会議に次ぐ会議。

「昭和の熱血テレビマンのDNA」

『朝ズバ』時代、25歳頃の私

『朝ズバ』時代、

 みのさんはとにかく自由、誰にも忖度しない!  赤ちゃんのように無邪気に真っ白い歯を剥き出しにして「いいじゃない?! 楽しいじゃない?!」なんてノリノリのときがあるかと思えば、  ご機嫌ななめに、ちょっと意地悪して私たちアナウンサーの話を無視してみたり……お天気のようにコロコロとテンションが変わるのはいつものこと。しかし、いつも根底にあったのは、テレビをご覧になっている人が本当にそれを興味深い、面白い、必要だと思っているのか? という徹底的に視聴者目線に立った「昭和の熱血テレビマンのDNA」。  みのさんの気持ちが動かないものは、視聴者の方にだって届くはずがないのです。
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今でも記憶に残る“爪事件”
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