Entertainment

MCなのに“酷評”斬り…『R-1』粗品の辛辣コメントに「救われた」と元ファイナリストが感じた理由

敗退にネットは疑問「吉住のネタ」トレンド入り

また、SNS上で敗退を疑問視する声が目立ったのが、6番手に登場した吉住。披露したのは、婚活デートをテーマにした1人コントで、脳内会議が表に出てしまう、考え方に二面性がある女性を演じ、最後にはこれらすべてを外から俯瞰(ふかん)・客観視する落語家キャラが登場して締めていました。 しかし圧巻ともいえるパフォーマンスとは裏腹に、点数は全体的に低調。彼女のネタを支持する人たちからの投稿は相次ぎ、Xでは「吉住のネタ」がトレンド入りするまでになりました。 でもなぜ、あのネタの点数は伸び悩んでしまったのか?構成作家の大輪さんは「私も、落語家のキャラクターが出てきたとき、『大衆芸能』を超えて『アート』の世界に行ってしまったのかも…、と。佐久間一行さんが評していた『面白い』より『凄い』が勝っちゃったんだと思います」と感想を述べていました。 「おそらく単独ライブでは評判の良いネタなんだと思います。彼女を大好きな人には、あれでいいんです。ただ、初見の人には難解なネタだった。観客を突き放したまま終わってしまったような印象を受けました」(大輪さん) 良い意味で大衆性のない、凄みのあるネタが持ち味になってきた吉住。来年以降、どのようなR-1の戦い方を見せてくれるのか楽しみです。 23歳の若き才能が制した『R-1グランプリ2025』。来年も実力派ピン芸人たちの、しのぎを削る熱き戦いに期待したいと思います。 <文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ