Entertainment

MCなのに“酷評”斬り…『R-1』粗品の辛辣コメントに「救われた」と元ファイナリストが感じた理由

3月8日、『R-1グランプリ2025』(関西テレビ・フジテレビ系)が放送されました。第23代目王者は、芸歴3年目のニュースター・友田オレ!史上最多エントリー数5511人の頂点に輝きました。
(画像:『R-1グランプリ』公式サイトより)

(画像:『R-1グランプリ』公式サイトより)

史上最年少R-1チャンピオンの誕生は、2019年の霜降り明星・粗品の優勝以来。SNSでも祝福の声が数多くあがっており、大会として大いに盛り上がったといえるでしょう。

粗品「酷評ということで……」VSさや香・新山「へたくそ!」

優勝を逃したファイナリストたちにも、それぞれのドラマが生まれています。特に第17代目王者でもあり、先日の『ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)で審査員デビューを果たしたMCの粗品と、さや香・新山とのやりとりは目を引くものがありました。 『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)では3度の決勝経験のあるさや香の新山。今年はR-1グランプリでファイナリストに選出されました。決勝で新山は、世の中への不満をベースにした“あるある”を叫び続ける漫談を披露。しかし得点はあまり奮わず、早くも敗退が決定してしまいました。 審査員たちからのコメントは「なんか『笑ってくれ!』って感じ」「ちょっと期待し過ぎた感が……」など、少々辛口め。しかしそこで粗品が、「酷評ということで……」と、審査員以上に辛辣なひと言をポツリ。すかさず新山は「そんなことない!へたくそ!」と大声で返しました。 さらに「MCでそんなことするヤツあかんぞ!」と反論を続けるも、「トップバッターやったらもうちょっと低かったんちゃうか?」という粗品からの追撃に「言わんでええやろ!」とさらなる絶叫。新山が完膚(かんぷ)なきまでに叩きのめされたかのように見えました。

関係性と信頼がありきのイジり

しかし、プロの目から見れば、決して2人のやりとりは新山のマイナスプロモーションにはなっていなかったとのこと。R-1グランプリのファイナリスト経験もある、構成作家の大輪貴史(おおわ たかふみ)さんは「関係性と信頼ありきのバラエティ」だったと分析しています。 「同じ事務所、同じ劇場でやってきた先輩後輩だからこその立ち回りでしょうね。私もかつて『R-1グランプリ2007』で最下位をとったのですが、上手に立ち回れずに終わった思い出があります。どうせなら、粗品さんみたいに切り殺してくれてもよかった。新山さんはあのイジりに救われたところはあったと思います」(大輪さん)
大会で点数の低かった芸人が平場のやりとりで救われることは、『M-1グランプリ』や『キングオブコント』でも見られる現象。『R-1グランプリ』でもその流れがようやく作られ始めたといったところでしょうか。
次のページ 
敗退にネットは疑問「吉住のネタ」トレンド入り
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ