
ノートやアプリ、家計簿にもさまざまありますが、基本は支出の仕分け。食費、日用品費、娯楽費など分別していきますが、はたしてあなたの目的に合ったつけかたでしょうか。
なぎまゆさんの友人Yさんの目的は、「出費を抑えて節約したい」「将来に向けて貯金をしたい」このふたつです。
「ジャンル別にどれくらいの金額がかかったか知りたい」という、データ管理を目指したいなら、従来の家計簿で納得できたはず。
たとえばジャンル分けなら、「食費=菓子パン、キャベツ、ステーキ」「衣類=靴下、ワンピース、下着」と家計簿につけますよね。
でも、フラッと入ったコンビニでつい購入してしまった菓子パン、サイズ違いのワンピースを買ってタンスの肥やし、だとしたらどうでしょう。「必要=キャベツ、下着、靴下、ステーキ」「不要=菓子パン、ワンピース」になりませんか。
不要なものが一目瞭然になれば、今後どこに気をつければいいかわかりますし、自分の買い物のクセも把握できます。さらに、家計簿を振りかえった時の反省と、次月はここを制覇(せいは)する!というモチベーションも生まれるのではないでしょうか。
本書によると、「必要=固定費、生活費、贅沢(ぜいたく)費」「不要=不要」になります。見直しは「①固定費→②不要→③贅沢費→④生活費」の順で行うといいそうです。
固定費というのは、家賃や水道光熱費や携帯代のこと。毎月定期的に出ていくからこそ、ここを徹底的につぶしていくとリターンも多いのです。電力会社や格安スマホへの切り替えなど、面倒がらずに即やるべし。
不要と贅沢費の線引きが難しそうですが、つまり不要とは、後悔が残る出費です。ATMの時間外手数料、多すぎる洗剤や調味料のストックなどが当てはまります。
誰もがやりがちな、安物買いの銭失いや、あっても困らないし、という根拠のない買い物は、買いたい欲求を満たしたいだけかもしれないので、一呼吸おいて冷静になるのもいいでしょう。
贅沢費は、心のうるおいになる出費です。自分へのご褒美とか、推し活に使うお金ですね。こちらはメンタル補強のためにもつぎ込みたいところですが、適度に抑えたいもの。家計簿で見える化していけば、バランスよく保てるはずです。