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90年代「平均視聴率20%超ドラマ」主演・51歳俳優が久しぶりにメディアに。現役な色っぽさとスター性とは

現在51歳の金城武の魅力

中国「無印良品」公式サイトより

中国「無印良品」公式サイトより

 2025年3月28日、中国の無印良品で新CMが発表された。27日にウェイボー(中国最大のSNS)公式アカウントに金城の広告ビジュアルが投稿されると、久しぶりのメディア出演にわいた。SNS上ではさらに、2分間のコンセプト映像が公開され、これがまた輪をかけて色っぽい。  開始30秒ほどまで、金城の正面ショットがなかなか映らない。手元や腰元のアップが映り、いよいよ正面ショットかと思ったら、ピンぼけショットが挿入される。早く見たいというのに、やたらじらされる。  その分、待ちに待った正面ショットを見たときは感動ものである。感動ものなのに、さりげない。何だかじらしてごめんね。みたいな心の声が聞こえるように照れ笑いする。金城は、現在51歳の魅力をワンショットごとに丁寧にのせていく。  そういえば、2024年にも沖縄の不動産を売却するとかで、ミステリアスな私生活を開示する近況がネット記事になっていた。今回の無印良品の広告もそうだが、時間経過を豊かな厚みとして感じさせる金城武は、いつでも話題になる、世界的スターだ。

次なる近影と近況を待望

『神様、もう少しだけ』より(松竹ブロードキャスティング株式会社リリースより)

『神様、もう少しだけ』より(松竹ブロードキャスティング株式会社リリースより)

 ところで、クエンティン・タランティーノ監督など、カメラと俳優と監督が三拍子揃った『恋する惑星』に熱狂した映画人は多い。日本だと、東京国際映画祭や大阪アジアン映画祭のプログラミング・ディレクターとしてでアジア映画の紹介に尽力してきた暉峻創三(てるおか そうぞう)が代表的存在。  この間、筆者は暉峻本人から、1990年代当時リアルタイムでウォン・カーウァイ作品に接した熱気がいかにすさまじかったかを聞いた。その上で、カーウァイ作品に対する熱狂が、もし金城武が出演していなくても同じだけ生まれたのかどうかなどと疑問符を浮かべてみたくなる。  金城とカーウァイ監督再タッグ作である『天使の涙』(1995年)では、序盤は香港の大スター俳優レオン・ライがひたすら色っぽさを振り撒くが、途中カメラがぐわっと寄って小部屋から初登場する金城がタバコを吸うアップを見ると、気持ちをもっていかれる。レオン・ライか金城武か。どっちを選ぶかなんて悩ましい! なんてどうでもいい選択に迷いながら、金城武の次なる近影と近況を貪欲に待望する。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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