Entertainment

松たか子は、なぜ『妻』役が似合うのか―ここまで“妻”を求められる、その理由とは?

どうして松たか子は“妻”のオファーが止まらないのか?

7月4日に公開された映画『夏の砂の上』でもオダギリジョーの“妻”役を演じている松たか子。なぜ彼女はここまで“妻”を求められるのでしょう。
大豆田とわ子と三人の元夫

画像:「大豆田とわ子と三人の元夫」番組HPより

それは、彼女がズバ抜けてヒロイン的な存在だからではないかと考えます。特にテレビドラマにおいては『ロングバケーション』の出演にはじまり、『ラブジェネレーション』『HERO』と大ヒット作のなかでヒロイン力を発揮してきました。 彼女はもちろん美人で可愛らしいけれど、ヒロインとしてそれだけではありません。高い演技力は周知のところですが、その品の良さと自然な立ち振る舞いから老若男女問わず好感度が高いこともヒロインに選ばれ続ける理由でしょう。 『大豆田とわ子と三人の元夫』で演じた「バツ3で元夫に振り回される女性」という設定は、どう頑張っても嫌な女に見えそうなのに、彼女が演じると嫌な感じが全くしないから不思議。多くの共感を集めた作品です。

松たか子と阿部サダヲ、再び夫婦の物語へ

彼女のヒロイン力は役柄も作品も、相手の年齢にも左右されません。古くはドラマ『じんべえ』の田村正和(実年齢では34歳差)にはじまり、映画『峠 最後のサムライ』では役所広司(実年齢では21歳差)、映画『土を喰らう十二ヵ月』では沢田研二(実年齢では29歳差)を相手としたヒロインを務めました。
ファーストキス 1ST KISS

映画『ファーストキス 1ST KISS』画像:株式会社KADOKAWA プレスリリースより(PRTIMES)

一方、映画『ファーストキス 1ST KISS』では、18歳年下の松村北斗(SixTONES)とのラブストーリーも違和感なく見事に成立させています。年齢を重ねても、ヒロインとして強い力を持つ松たか子だからこそ、“母”ではなく“妻”という役を私たちは求めてしまうのかもしれません。 『しあわせな結婚』における相手役は阿部サダヲですが、過去にも何度か共演歴があります。10年前の映画『夢売るふたり』では、妻が夫に結婚詐欺をさせるという歪な夫婦を演じました。 5年前のスペシャルドラマ『スイッチ』では、学生時代から7年間交際し、別れた後も成り行きでお互いの恋人を紹介し合ったり、何かにつけて憎まれ口を叩き合ったりする奇妙な関係のふたりを演じています。 今回もそれぞれがクセのある役どころで、電撃結婚することになったふたり。松たか子がどんな“妻”を演じるかはもちろん、阿部サダヲとどんな掛け合いをして、どんな結末を迎えるのか。 この夏絶対に見逃せません! <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ