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「電気代がなぜか高くなってしまう家」の問題点。太陽光発電の“意外な落とし穴”を住宅のプロが警告

太陽光発電を設置しても電気代が増える要因

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写真はイメージ

 また、電気代が増えるケースに関しては、3つの要因が考えられると指摘します。 「1つ目は蓄電池なしで夜間の電気料金が高騰しているケース。日中は太陽光で発電した電気で賄えても、夜間に高額な電気を買っていると相殺できない分、電気代が増えるかもしれません。  2つ目は契約プランとのミスマッチ。時間帯別料金や容量契約などありますが、使い方がかみあっていないと電気代が上がることもあります。  そして3つ目は、設置容量と消費電力の不一致です。発電量が足りないのに使う量が多すぎると、当然電気代はゼロ円になりませんし、不足分を購入するので電気代が増えてしまいます。太陽光発電を導入する際は、消費電力以上は設置したほうがいいです」

太陽光発電の導入で失敗しないために

 いざ太陽光発電を導入しようとしても、設置する時に注意すべきポイントが3つあると警鐘を鳴らします。 「太陽光発電を設置するなら、立地条件と電気の使用料をきちんと確認したうえで、投入金額・投資金額に対するリターンをきちんと検討してください。まず立地条件ですが、太陽光発電をどのくらい設置できるか、日が当たるように設置できるかに加えて、数年後に大きな建物の建築予定があるかどうかも確認すべき。  また、秋田県などの日照時間が少ない地域だと、発電量が少なくて回収に時間がかかってしまいます。回収期間は15年を目安に、設置するかどうかを検討するといいでしょう」  では、電気使用料で注意すべき点は? 「現状の電気使用料をきちんと認識することが重要ですが、電気代の金額ではなく、電力量のkWhでチェックしてください。そうすれば、電気の単価が変わってもちゃんとシミュレーションすることができます。  どれくらい発電できるのか、使用量はどのくらいかを認識できれば、太陽光発電を導入しても何年で元が取れるのか正しく計算できます。投入金額・投資金額に対するリターンをきちんと検討できれば、後悔のない太陽光発電選びができると思います」 <取材・文/黒田知道>
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