そこで、真衣さんは、ある年末に開催した食事会で義母の本心を確かめることに。いつものように老後の話を巧みに会話に入れ込んできた義母に「お義母さんのそういう不安って、具体的にどうなれば解決します?」と尋ねました。
すると、義母はほんの数秒、真衣さんを睨んだ後、「真衣ちゃんはどうすればいいと思う?」と笑顔で聞いてきたそう。
「その態度を見て、義母は私たちから同居を提案してもらいたいと思っているんだと確信しました」
その手に乗るか。そう思い、真衣さんは「私たちは人生経験不足でわからないので、お義母さんの気持ちを聞きたいんですよね」と、笑顔で質問返し。想定外の答えだったのか、義母は一瞬、顔をひきつらせた後、「難しいよね、老後の話って」と笑って話を濁しました。
「私たちのバトルは傍から見たら、私が一方的に義母を詰めているように見えたようです。食事会の帰り道、夫から怒られました。みんなは義母がチラっと見せる、私への敵意に気づいてなかったんですよね」

それから数ヶ月後の食事会で、真衣さんは驚きの報告を受けます。なんと、義父母は真衣さん宅の近くにある中古のアパートへの引越しを計画していたのです。
「固定資産税を払い続けていくのも大変だし、一軒家はのこされた子どもに迷惑をかけるって聞くから、思い切ってアパートで暮らそうと思って」
義母はそう話し、「何かあったら、真衣さんにもすぐ来てもらえるし」と笑いました。
「アパートへの引越しは、義母からの提案だったそうです。老後の面倒を見ることから逃れられないよう、じわじわ距離を縮められているような気がして怖くなりました」
その後、義母たちは本当に真衣さん宅の近くにあるアパートへ引っ越してきたそう。夫と一緒に新居を見に行った時、義母は真衣さんの耳元でこっそり「嫁は夫の親の面倒を見るもんなのよ。これからよろしくね」と言ってきたそうです。
周囲の同情を誘い、自分の希望通りの未来を手に入れるのが上手い義母。真衣さんは、この先、どう義母と関わっていこうか悩み続けています。
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<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291