
この画像は生成にAIを使用しています
そして後ろの車との距離が縮まると、彼の口調がガラリと変わります。
低く、荒い口調で彼が言ったのは、「煽ってきてるわ、あいつ」「こういう時、先に行かせたら負け」など攻撃的な強い言葉の数々でした。
「あんなに穏やかだった人と、本当に同じ人?って思いました。さっきまで丁寧で優しい人だったのに、急に荒っぽい話し方になって」
紗穂さんは彼に、「ゆっくりで大丈夫ですよ」と何度か声をかけたそう。しかし、彼はなぜか聞く耳を持たず、運転スキルを見せるモードに入ってしまったんだとか。
「『大丈夫、運転は俺の得意分野だから』とか言いながら、ますますスピードを上げていきました。私の声、本当に聞こえてないんじゃないかってくらい無視されていましたね」
目的地に着いた頃には、紗穂さんはどっと疲れていたといいます。
「とても楽しみにしていたドライブだったのに、もう早く家に帰りたくて。それしか思えなくなって。帰りの車もずっと怖くて、家に着いた時には足が震えていました」
その日以降、紗穂さんは彼からの連絡を全てブロックしたそう。
「優しいし、話も上手だし、顔もいい。とてもいい人なのかもしれません。でも、車に乗っていたあの時の感じがどうしても忘れられなくて。ちょっと無理だなって」
後日、紗穂さんが友人にこの話をすると、「うちの夫もそうだよ」とか「男性あるあるよ」という言葉が次々と返ってきたんだとか。
「結婚している友人たちは、口を揃えて言うんです。普段は穏やかなのに、運転中だけ別人になるって。それって、男性のプライドの一種なんでしょうか」
紗穂さんはそれ以来、マッチングアプリで会う男性とは、早めに車での外出を経験することを決めたといいます。
恋愛中は穏やかで頼れる男性でも、ハンドルを握った途端に“別人”になってしまう人もいます。マッチングアプリで知り合った相手とは、早めに車での外出を経験してみることも、自分を守るひとつの方法かもしれません。
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<取材・文/maki>