愛子さまのポイントメイクは、どの色もご自身の肌や雰囲気になじみ、穏やかでやわらかな魅力を引き立てているように感じます。
特にアイメイクは、そのときの装いや全体の雰囲気とも調和するような色使いです。アイラインやマスカラで目元の印象を強調するというより、自然な陰影で目元に奥行きを生み出しているように見受けられます。アイメイクそのものが目立つのではなく、やわらかな眼差しが印象に残ります。
リップも、ご自身が持つ血色感の延長線上にあるような色味を選ばれているように見受けられます。顔色を自然に明るく見せながらも、色だけが際立つ印象はありません。
また、チークもいかにも塗っていると感じさせる主張はなく、骨格を自然に引き立てながら、ほんのりと血色感を添えているような印象です。
ここでいう「なじみ色」とは、存在感を消す色ではなく、ご本人の魅力を自然に引き立てる色のこと。どのポイントメイクも主役になるのではなく、ご本人の魅力を引き立てる脇役に徹していることが、上品な印象につながっているように感じます。
愛子さまのメイクが多くの人に好印象を与えるのは、メイクのテクニックや工夫だけではないでしょう。
お言葉、笑顔、立ち居振る舞い、お人柄がベースにあるからこそ、メイクや装いにも品格と親しみやすさがにじみ出ているように感じます。
愛子さまのメイクを通して感じたのは、メイクで誰かになる必要はないということです。自分に似合う色や質感を選び、自分らしさを大切にすることが、その人ならではの魅力を引き出してくれるのではないでしょうか。
<文/遠藤幸子>
遠藤幸子
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:
@sachikoendo_