――なるほど。
小田切:自己肯定感が低い人ほど、肯定させるためのプロセスや努力をするので、そのぶん魅力的な人間になっていく。何も成し遂げていないのに、経験していないのに、「私は自己肯定感が高い」と言っちゃう人は、むしろ恥だと思ったほうがいい。ただの楽観的な人間です。

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――たとえば鏡も見られないとか、コンプレックスと向き合うのが苦手な人もいます。
小田切:嫌いな部分をただ見続けても、好きになることは絶対にありません。見続けるだけ時間の無駄。嫌いなパーツをどう好きになるか、ちゃんとアウトプットしていく。一重や鼻の大きさなどいろいろなコンプレックスに対して、試行錯誤しながらトライしていくことです。
何も取り入れずに、ただ見つめているだけで好きになるわけがない。人間は、努力をしないで自分を肯定することはできません。積み重ねていくうち、きっと肯定できると思います。
――逆に言えば、その時点で「嫌い」という点が明確だとも言えますね。
小田切:そう。何が嫌いなのかがわからない方が、実は大変なんです。おそらく周りから何か言われたりして、傷ついたりしたことがきっかけだと思います。でもそこでヒントも得ているはず。嫌いなパーツをどう自分の中で解釈するか、プロの手に委ねて客観的に見てもらうのもいいですし、自分で調べたりメイクをしたり、技を磨いていく。
努力をせずに自分で止めて、否定しているだけの人には、私は寄り添いません。
――現代ではAIメイク診断やAI顔面偏差値診断アプリなどが流行っていますが、それらはいかがでしょう。
小田切:遊び、占いと同じエンタメの一種です。信じるか信じないかはその人次第。いいとこだけ汲み取ればいい。AIとうまく共存し、バランスよく取り入れていくことです。
――AI診断で落ち込む人がいたら。
小田切:そんなのエンタメに振り回されているだけ。落ち込む自分も楽しみなさい。AI診断は統計学。平均値を知ることは大切ですが、そこに合わせなければいけないルールなんてない。それこそ鏡と向き合って、アウトプットしていってください。
<取材・文・写真/望月ふみ>
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望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi