「マッチングアプリなんてやっていても、自分の限られた時間と自信を失うだけで何もいいことなんかないし、もうやめてしまおう」と思いながら最後に何気なくアプリを開いてみると……。
「『あれ? 見覚えのある顔がある』と思ってよく見てみたら、なんと同じ会社で働いている山本さん(仮名・32歳)だったんですよ。アプリ内で知り合いを見つけたのは初めてだったので、かなり興奮してしまいました」

しかも山本さんとは社内交流イベントの一環であるシャッフルランチのときに近くの席になったことがあり、ほぼ初対面の奈緒さんにもちょうど良い距離感を持って自然に話しかけてくれたことがとても印象的でした。
「しかも山本さんて見た目も菅田将暉似のイケメンなので、絶対に彼女がいると思っていたし、なんでマッチングアプリなんてやってるの? と驚いてしまって」
そして山本さんの丁寧に書かれたプロフィールを読んでいるうちに、奈緒さんはドキドキしてきたそう。
「てことは山本さんは今フリーってこと? 実はシャッフルランチのときに同じテーブルだった人全員とLINE交換したので、思いきって連絡してうまくいけば、ひょっとしたらひょっとするぞと思ったんです」
しかも、山本さんがイケメンで感じの良い男性ということはもう分かっているし、同じ会社で素性もはっきりしているため、「これはマッチングアプリよりずっと効率が良く手間がかからない安心感のある出会いだ」と気がついてしまいました。
「実は私、ずっと社内恋愛に抵抗があって、それまでに1度も経験したことがなかったんですよ」
コソコソ噂をされたり、破局後に偶然出くわして気まずい思いをするのはごめんだ、と奈緒さんは考えていました。
「でもそんな変なプライドにしばられて行動を起こさないのは間違っているし、素敵な男性とお近づきになれるチャンスの方が何倍も大事だと気がついたんです」