そこで沙織さんなりに、これまでお見合い相手に「庶民派」をアピールしてきたそうです。
「ブランド物はもともと好きじゃないから持ちませんし、好きなお店を聞かれたら、『磯丸水産』や『ガスト』と答えています」

J_News_photo – stock.adobe.com
「ボーナスはどうしている?」と聞かれれば「貯金」と答え、「これまでで一番高い買い物は?」と聞かれれば「乾燥機付き縦型ドラム洗濯機」と答えていたそうです。こうした質問は、男性が女性の金銭感覚を探るためにしているのでしょう。
ただ、私は沙織さんにこう伝えました。
菊乃「お金の使い方が堅実だと思ってもらえたとしても、娘のためにファミリータイプのマンションを買うような親がいる女性と家族になることに、躊躇する男性はいると思いますよ。
子どもの教育方針も住む家も決まっている。でも相手の希望だってあると思いませんか」
沙織さん「だから、話し合っていこうと思うんですけど」
これまでも沙織さんなりに、相手と結婚観のすり合わせはしてきたそうです。
ただ、男性側は「子どもが欲しい」「共働きがいい」といった程度で、まだ具体的なイメージがない人も多い。その段階で、女性から、住まいや子どもの教育方針まで決定事項のように伝えられると、徐々に熱量が下がっていくのです。
菊乃「現在の、親所有のマンションに住み続けてたいというのは、同居ではないにしても沙織さんの実家の影響が強くなりますよね。二人で話し合って決めたわけでもないのに、理想の結婚生活をプレゼンされているように感じる男性もいると思います。
それと、沙織さんが考えている結婚の理想って、親御さんの期待も入っていませんか?」
沙織さん「そうですね。ちょっと私の親は過干渉かもしれないです」
菊乃「男性は、結婚したら自分の居場所がなさそうな家庭になりそうだと感じたら、離れていきますよ」
沙織さんは今後、実家の稼業を継いでいる男性なども、対象に入れることを検討するそうです。
沙織さん「たくましさとか言っている場合じゃないんですよね。私も、そんなにたくましいわけじゃないですし」
育ってきた環境も、親から受けてきた影響も、自分では当たり前すぎて気づきにくいものです。社会を知って、自分を客観視する――婚活とは、その過程でもあるのです。
(※個人が特定されないよう脚色してあります)
【他の記事を読む】⇒
連載『私が結婚できないワケ』
<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt