朝ドラ『風、薫る』39歳・古川雄大の“白髪まじり外科教授”がハマり役。『エール』から6年で見せた「静かな気品」
2026年9月25日、前期の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)の最終回が放送された。最終週には懐かしい面々が再集結。第126回冒頭から序盤にかけて、古川雄大演じる今井益男が再登場した。
今井は、見上愛と上坂樹里演じる主人公たちが、看護婦のパイオニアとして勤務した帝都医大の外科教授だ。洗練された白髪混じりの前髪から、さらなる気品が漂っていた。
ミュージカル界のスター俳優でもある古川は、プリンス感まぶしい役柄を得意としている。その意味でも本作の今井益男役は、紛れもない代表作になった。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
もしかして怒ってる? いや、そうではない。でもそう勘違いさせるのも無理はない。第7週第32回で初登場したときの今井は、りんたちをあからさまに見下し、鼻で笑う尊大な人物だったからである。
初登場場面も実に慌ただしかった。それは総回診の場面であり、他の医師たちをぞろぞろ引き連れた今井が、院内の廊下を闊歩していた。その様子を外からうかがっていたりんも、あまりの緊張感にひるんだほどだ。
尊大な態度を誇示する今井ではあったが、看護に懸命に向き合うりんを見て次第に心が動いた。
第126回でわざわざやってきたのも、後進の看護婦養成にも力を入れるりんたちの活動に感銘を受けてのことだった。
外科教授の威厳に相応しい再登場
『風、薫る』最終週第126回冒頭、主人公である一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の二人三脚で発展させてきた看護婦会の詰所が、なんだか慌ただしい。 2人とは養成所時代の同期看護婦である織田しのぶ(木越明)が、庭で遊ぶ子どもたちに言う。 「すごい人がくるから」と語気を強め、後続場面でやってきたのは本当にすごい人だった。りんたちにとっては上司でもあった、帝都医大の花形、外科教授の今井益男(古川雄大)だ。今井が玄関に直立する。りんと直美が見上げる。カメラも見上げる。 見上げたカメラは、今井をローアングルで捉えているが、彼は一言も発しない。直美が「奮起してくれると思います」と言って、再度今井に切り返しても、彼は頷くだけでやっぱり黙っている。 この威厳。外科教授の圧倒的威厳に相応しい再登場場面ではないか。
初登場場面も慌ただしかった
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