朝ドラ『風、薫る』39歳・古川雄大の“白髪まじり外科教授”がハマり役。『エール』から6年で見せた「静かな気品」
貴公子俳優・古川雄大の紛れもない代表作に
尊大な雰囲気も随分丸味を帯びた。 看護婦試験のための特別講師として招かれた今井は、看護婦の卵たちを前に「随分欲張りだな」と言い、間を置いて微笑み、「素晴らしい心がけというべきか」と言い換えた。経年によって、敬愛すべき威厳者になった。 授業後、お茶をだされた今井は、りんに「君も大いに悩むといい」とアドバイスする。そう言う彼の頭髪の分け目には、美しい白髪が見えた。威厳ある者がさらなる威厳をたたえているかのような、ワンポイントのエレガンスだ。 そして、あの特徴的な眉間のラインは、変わらずに美しい。こうした比類ない塩梅は、ミュージカル俳優にとって登竜門といわれる『エリザベート』の皇太子役や、NHKドラマ『カンパニー〜逆転のスワン〜』(BSプレミアム、2021年)でバレエ『白鳥の湖』の王子に抜擢される人気アイドル役など、プリンス感あふれる役柄を重ねてきたキャリアの賜物だろう。 「ミュージックティーチャー」を演じた『エール』以来6年ぶりの連続テレビ小説出演作となる『風、薫る』は、貴公子俳優・古川雄大にとって紛れもない代表作になった。 <文/加賀谷健>
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