絵美さん(仮名・34歳・人材サービス)は実家暮らしです。
家事ができないと思われないように、プロフィールには「料理が趣味」と書くようにしていました。
あるとき、お見合いした一人暮らしの男性がプロフィールを読んで、「料理が好きってすごいですね」と、たくさん褒めてくれたそうです。
ところが、絵美さんはお見合い後、その男性を断っています。

「『僕は料理をしないから、できてすごいね』って褒められたんです。でも、それって結婚したら全部私がやらなきゃいけないってことですよね。料理上手な人じゃなくてもいいけれど、全くしない人は結婚したら大変そうで嫌です」
女性からすると、「料理ができてすごい」という言葉の裏側に、「料理は女性がするもの」という価値観が透けて見えてしまうことがあるのです。
もちろん、男性が現時点で料理が苦手なこと自体は悪いわけではありませんが、堂々と「料理しない」といわれたらまるで結婚後も料理をするつもりがないかのようです。少なくとも初対面でいうことではないでしょう。
麻紀子さん(仮名・38歳・国家公務員)は仕事が多忙なので、結婚後に家事を期待してくる男性を避けたいと思っていました。
「料理は、簡単な炒め物を作るぐらい。家事力を期待されたくはないけれど、別に相手に家事をやってもらおうとも思っていません。お惣菜を買うとか、時短のための便利なものを積極的に利用して、仕事と家事を両立していきたい」
そんな考えの麻紀子さんが、あるエンジニア男性と知り合いました。
初対面では仕事や趣味の話で盛り上がり、2回目のデートをしました。
婚活では、デートの回数を重ねるほど、少しずつ結婚観に踏み込んだ話をするようになります。
好きな食べ物や料理の話題になり、男性から、「自炊はしないから、台所は物置になってる」という発言がありました。
解散後、麻紀子さんはその男性を断ることにしました。