
――「突き抜ける力」への憧れという話がありましたが、そのために松井さんが子育てで実践していることは?
松井:とにかく絵本をたくさん買って、読み聞かせていますね。芸人仲間にも読書家が多いんですけど、なかでも、娯楽として本当に当たり前のこととして本を読む人がいるんですよ。YouTubeやNetflixを観たのと同じくらい自然に、「あの本読んだよ」って。特にひけらかすわけでもないからこそ、逆にすごく知性を感じるんです。かっこいいなって。
――ご自身は、もともと本を読むほうでしたか?
松井:それが周りよりは読んでいたけど、正直ふつうだったんですよ。今も、意識して読むようにはしているんですけどね。だから、自分の子どもには、自然に本を楽しめる人になってほしいなと思っています。
芸人同士だと「子どもの成長を、まったく気にせず話せる」
――同じ時期にお子さんが生まれた芸人仲間も多いそうですね。子育ての話をすることもありますか?
松井:しますね。マユリカの阪本さんやニューヨークの屋敷(裕政)さんのように、同い年の子がいる先輩も多いんです。この前も「もう歩いている?」「もう話す?」みたいな、発達具合の話をしていました。世の中の親御さんって、自分の子の成長が早い遅いで不安になっちゃう人も多いらしくて。
でも本当は、この時期って個人差がすごく大きいから、あまり気にしなくていいと僕は思っているんです。あと、芸人同士だと、みんな変なのが普通になっているから、発達状況が違っても、みんなまったく気にしないんですよ。「うちの子、まだこれができないんだけど」みたいな話も、まったく引っかからずにできるのは、すごく気楽です。
――たしかに、SNSで他の子と比べて落ち込む、という声もよく聞きます。
松井:気にしだすとキリがないですからね。まわりの芸人と、そういう空気なしで話せるのは、ありがたいなと思います。