――電車での事故が起きて、救急車で運ばれた病院ではどのような処置が取られましたか?
ゆにこ:手術するまでの最初の1週間は足が固定されているので、痛みもそんなになかったんです。それより寝返りが打てなかったので、お尻が痛いとかオムツが蒸れるとか、そっちのほうが気になってました。
――「脛骨高原(けいこつこうげん)骨折」との診断だったそうですが、手術はどんなことをしましたか?
ゆにこ:陥没した骨を元の位置に戻して、空洞に角砂糖タイプの人工骨を入れて、プレートと9本のネジで固定しました。手術にあたって全身麻酔の前に硬膜外麻酔を受けたのですが、硬膜外麻酔の処置は意識がある状態で行われました。こんなに痛いとは思っていなかったので、想像以上につらくて大変でした。

実際に膝に入っていたプレート
陥没した膝の骨を人工骨とボルトで固定……想像を超えた手術の痛み

『満員電車で下敷きになりました』(幻冬舎)
――手術の大変さは、漫画から伝わってきました。
ゆにこ:漫画には書いてないんですが、1年半後に、プレートとボルト9本のネジを抜く再手術も本当につらかった。ネジを抜くには人工骨が固まる前に抜かないといけないんですが、いちばん大事な膝のところのボルトが、1本だけ抜けずに残ってしまいました。

ゆにこさんの膝に入っていたボルトとプレート。取り除く再手術ではうまく抜けなかったボルトがほとんど丸々1本残ってしまった
その際に「この先、右よりも左の膝が痛くなる可能性がある」と言われました。さらに高齢者になって手術をすることになったら事前にボルトを抜く手術が必要なことや、人工関節になる可能性があることも指摘されて、本当にショックでした。「抜くのは簡単」という人が多いですが、大ウソです! 最初の手術と同じぐらいで4時間かかりました。
――思ってもみないことは他にもありましたか?
ゆにこ:ギプスをしていると足が細くなると思いませんか。ずっとそう思い込んでいたのに、まさか足が何倍にも腫れることになるとは……。思ってもみませんでしたね。

手術直後。かなりむくんでいることがわかる
――救急車で運ばれた病院に1か月。リハビリの病院でさらに1か月入院しましたが、痛すぎて痩せたりもしましたか?
ゆにこ:それが整形外科って危ないもので、動けないくせに差し入れをいっぱいもらえるんですよ。女友達が毎日入れ替わり立ち替わり、あんぱんやら芋ケンピなどの甘いものから、「からあげクン食べたい」って言ったら全種類持ってきてくれたり……。実際の体重は測っていませんが、なかなか危険でしたね(苦笑)。