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電車の急ブレーキで下敷きに…膝の骨が陥没、後遺症残る大ケガに。本人が問う「事故の責任は誰に?」<漫画>

誰でも当事者になる事故

ゆにこさん――事故体験を漫画に描くきっかけは何かあったんですか? ゆにこ:もう手術が怖すぎて死んじゃうじゃないかと思って、その前に何か残しておこうと、前の夜に必死に書き殴ってたんです。漫画に書いてあるそのままですね。それをFacebookに載せたら会社員時代の先輩で幻冬舎の編集者さんに声をかけてもらったのがきっかけです。 「誰がこんな話、読みます?」と言ったら「これはみんなが知っておくべきことだ」って言ってくれたのをはっきり覚えています。ただ、生まれて初めて描くコマ漫画ということもあり下書きばかりしていてなかなか進みませんでした。そこで連載で毎週〆切があれば原稿も進むと思い「週刊でやらせてください」とお願いして、ウェブ連載として始めることになりました。 ――実は私もライブ会場で下敷きになり気を失って死ぬかと思った経験があります。だから本当に知っておくべきことが多いなと思いました。 ゆにこ:そうなんです、フェスの現場でも起こると思うし、建設現場関連の仕事をしている親友も「事故が起きた後のコミュニケーションが大事だよね、考えさせられたわ」と漫画を読んだ感想をくれました。 漫画ではただ駅員さんを批判したいわけじゃなくて、乗る側だって「被害者にも加害者にもなり得る」っていうのを知ってほしいと思いました。私は医療保険に入ってなかったですが、退院していちばん最初に入ったのは、個人賠償責任保険です。他人をケガさせてしまったときの賠償金の補償を受けられる保険です。
駅のホームに降り立ったゆにこさん

手術から2か月ほどたった後、友人の付き添いで事故以来初めて駅のホームに降り立ったゆにこさん

――電車の現場は今でも変わってないですよね? ゆにこ:この10年でホームの安全対策は進化していると思いますが、車内のリスクに対する具体的な対策は何もされていません。今だと自動運転も増えてるし、何かのセンサーに反応したら自動で急に止まって、車内で同じような事故が起こるかもしれない。 そうしたことが起きた時、その責任は誰が取るのか、どうすれば再発防止につながるのか、実はとても曖昧なんです。この漫画を通してちょっとでも、乗る側も、乗せる側も安全意識が高まってくれればというのが願いです。 <取材・文・撮影/谷亜ヒロコ>
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