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NHK『会社員』吉田羊が挑戦した“嫌われ役”の裏側。「セリフがきつめだった」台本で、制作陣にお願いしたことは

 NHKが立ち上げた脚本開発チーム「WDRプロジェクト」の2作目となるドラマ10『会社員』(NHK総合、毎週火曜22時~)が、10月13日から開始される。本作は、取締役昇進を目前に控えた大手企業の本部長・宮木英理子(吉田羊)が、ある日匿名の脅迫文が届いたことをきっかけに、さまざまな困難に見舞われる様子を描いたオフィスサスペンスドラマだ。
『会社員』

『会社員』©NHK

 女性のキャリア、会社組織の歪みなど、仕事に関するトピックスを盛り込んだ重厚なストーリーになっており、秋ドラマの中でも注目度の高い本作。主演を務める吉田羊さんに、英理子を演じるうえでの心構え、さらには本作の楽しみ方など話を聞いた。

キャラが自身と似ているほうが演じやすい?

──本作は「WDRプロジェクト」で制作されているため、複数人の脚本家によって手掛けられています。一般的なドラマや映画とは異なる制作方法ですが、役に臨むうえで普段との違いなどはありましたか?
吉田羊さん

『会社員』主演の吉田羊さん

吉田羊さん(以下、吉田):「脚本家さんによってキャラクターが変わってしまうんじゃないか」と多少身構えてはいました。ただ、そういったことは特になく、やりにくさみたいなものは感じなかったです。事前に脚本家さんたちが、監督さんやプロデューサーさんと綿密な打ち合わせをして、人物造形などを丁寧にやってくださっていたおかげかなと。 ──英理子は、吉田さんご自身と重なる部分はありますか? 吉田:「物事を合理的、効率的に処理したい」というところは、すごく自分に似ていると思います。「自分との境目がわからなくなるぐらい、近い人物像だな」と思いながら演じています。 ──重なる部分が多いほうが演じやすいですか? 吉田:少ない場合は、自分の価値観とは違う部分をきっかけにその人物を紐解いていけるので、それはそれで面白いです。でも、自分に近しいほうが感情移入はしやすいですね。ただ、それも良し悪しで、感情移入しすぎて客観性を失ってしまうこともあるので、バランスが難しいです。

感情移入してもらうための工夫

──英理子は時に意地悪に映るため、共感されにくい部分もある主人公だと感じました。それでも主人公である以上、視聴者に愛される必要があると思うのですが、そのバランスはどう意識されましたか? 吉田:最初にいただいた台本では、セリフがかなりきつめだったんです。私自身、「演じる以上は視聴者のみなさんに共感される部分もあるキャラクターでいたい」と思ったので、そこを少し柔らかくしていただけないかと相談しました。
『会社員』

『会社員』©NHK

──その辺りは懸念していたのですね。 吉田:そうですね。また、「彼女がなぜ今、会社人間として生きることに固執しているのか、そのバックボーン」が見えれば、視聴者の方も彼女にもっと感情移入できる部分があるんじゃないかと考えました。そこで、制作陣に相談して、そこが補強されるかたちになりました。
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現実世界と地続きになっているドラマ
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