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「男性なら80代でも称賛されるのに」52歳で第3子妊娠の米女優。高齢出産バッシングへの違和感

出産するには、あなたは高齢すぎる

 また、48歳で双子を出産した時にも「ある女性から厳しい言葉を浴びせられた」と番組内で明かした。その女性は若い時に親を失ったそうで、「私の父は一番大切な人だったけれど、私が20代の時に亡くなった」と打ち明けたという。  そして彼女が高齢出産したことについて、こう言い放ったそうだ。 「よくそんなことができますね。出産するには、あなたは高齢すぎる」  こう非難されたことに対し、反論するのではなく、その女性が抱える深い悲しみに理解を示したヒラリー。すでに他界している自身の父親を「この地球上で最も大好きな人の一人」だったと表現し、最愛の父を亡くしたときの心境についてこのように語った。 「私は心の中でこう思ったんです。『(たとえ別れの苦しみがあるとしても)生まれてきて、大好きな人と出会い、愛情を注いでくれる存在と過ごすことには大きな意味がある』と」  この番組をきっかけに、視聴者の間でも、女性が母親になる決断を下す際に直面する「周囲からの批判や偏見」について幅広い議論が巻き起こっている。番組の公式インスタグラムには、多くの女性たちからの経験談が寄せられた。  44歳で初めて母親になったという女性は、高齢になってから子供を産むのは「わがままだ」という言葉を投げかけられたとコメント。けれども、その投稿者は子供の頃に父親を亡くしたそうで、「親が何歳で子供を産もうとも、長生きできる保証などどこにもありません」と綴った。  別の人物も、「私の母は21歳で私を産みましたが、私が27歳のときに若くして亡くなりました」としたうえで、「年齢は何の保証にもなりません。唯一大切なのは、あなたが望まれて生まれ、愛されているということです!!!」と投稿している。  女性がいつ子供を産むか、あるいは産まないかに関わらず、周囲からとやかく言われることへの不満も。ある投稿者はこう書き込んでいる。 「女性は何をしてもバッシングを受けます。子供がいらないと言えば……非難され、40代や50代で子供を産めば……また非難される。つまり、私たちが何をしようと批判されるのですから、ただ自分の生きたいように生きればいいのです」

結婚も出産も、誰かと同じタイミングでなくていい

 女優の夢をかなえるため、10代で母親とともにロサンゼルスへ移住したヒラリー。経済的に苦しい暮らしをしていた母子がこのとき持っていたのは、全財産75ドル(約8000円)とガソリンカードだけだったといわれている。  コネも家もない彼女は、数ヶ月間車の中で寝泊まりしながらオーディションを受け続けるという、過酷な日々を送っていた。地道な努力が実り、米人気ドラマ『ビバリーヒルズ青春白書』のレギュラー役に抜擢されたが、わずか数ヶ月で番組を突然クビになってしまった。  しかし、その数ヶ月後、大きな転機となる作品に出会う。1999年の映画『ボーイズ・ドント・クライ』で実在のトランスジェンダー男性を熱演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞。2004年には、映画『ミリオンダラー・ベイビー』でボクサーを目指す女性マギーを演じて、2度目のアカデミー賞主演女優賞に輝いた。  トランスジェンダーの男性を演じるために実生活でも男装して男性として生活したり、過酷なトレーニングを積んでボクサー役に挑んだりと、凄まじい執念で大役を勝ち取り、役者の道を切り開いた。
ヒラリー・スワンク

凄まじい執念で役を勝ち取り、役者の道を切り開いたヒラリー・スワンク

 私生活では、最初の夫で俳優のチャド・ロウと2007年に離婚し、その後も交際や婚約、破局を繰り返した。そして2018年に現在の夫である実業家のフィリップ・シュナイダー氏と結婚し、48歳で双子を迎えた。  華やかなハリウッドの第一線で活躍しながらも、子どもを「ずっと望んでいた」というヒラリー。実は37歳のときに卵子を凍結保存していたというが、ママになるという願いがかなったのは、40代後半になってからだった。  年齢を重ねたことで以前より忍耐強くなり、ハリウッドでキャリアを築いてきたからこそ、子育てにより多くの時間を割けるようになったと明かしていた彼女。自身のSNSに「自分が望む人生はまだ実現するかもしれないと思わせてくれた」とコメントしたフォロワーに対し、こう返信している。 「物事は私たちの望むタイミングではなく、それぞれのタイミングで起こるもの」  セレブの高齢妊娠・出産をめぐっては、「何歳になっても妊娠は可能」という誤ったメッセージを送ってしまう、などと前々から議論されてきた。もちろん、高齢出産のリスクは軽視すべきことではないが、結婚、妊娠、出産といった人生の一大イベントには、それぞれにとってベストなタイミングがあるはずだ。  物事は然るべき時に起こるもの。そして、誰かが決めた理想の順番やタイミングがあるわけではない。ヒラリーの第3子妊娠は、そんな当たり前のことを、あらためて私たちに思い出させてくれる。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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