“理想の条件”を満たしているのに、なぜか結婚できなかった

『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(東京ニュース通信社)
かわむらさんには、「結婚するならこんな人」という条件があった。
かわむらさんが一人っ子だったこともあり、相手は次男。一人っ子ゆえに将来、親の世話をすることになるという点や、相手が長男だと義実家の親御さんが最優先になる傾向がある、干渉度合いが強くなりそうという点などから、次男であることを条件にしていたという。
さらに年収などの、いくつかの希望条件もあり、実際、その条件に当てはまり、人柄も誠実で、女性を尊重してくれる男性と出会ったこともあったそうだ。
「結婚したいと思える人ではあったんです。でも、何かが違った。相性とかフィーリングなんでしょうね。自分は思った以上に、そういう部分で相手を判断しているんだと気づきました」
条件だけ見れば“申し分ない人”。それでも、結婚には進めなかった。そんな経験を重ねるうちに、かわむらさん自身も、少しずつ条件への執着を手放していったと過去を振り返る。
13歳年下、年収も自分より低かった。それでも「この人」と思った

付き合いたての頃。花火大会にて
現在の夫と出会ったのは、いわゆる本気の婚活の場ではなく、たこ焼きパーティーだった。
「この人に絶対アプローチしなきゃというほどではなかったんです。でも連絡先を交換している時に、突然、映像のように二人で仲良く一緒にいるビジョンが浮かんだんです。それまでにはなかった、不思議な感覚でした」
夫は13歳年下。当時はかわむらさんより年収も低く、当初思い描いていた“結婚相手の条件”とは違ったが、婚活後半のかわむらさんは、すでに「ひもじい思いをしなければいい」くらいまで、条件への考え方が変わっていた。それも結婚を後押しする要因になっていたという。
「1000人と会ったからこそ、そこまで行けた部分もあると思いますし、夫は自分に足りない部分を持っているんですよね。私は感覚的に物事を捉える一方、夫はロジカルで落ち着いている。根底では似ていながら、性格は正反対。それがむしろ心地よくて安心感を抱きました。お互いに違う部分を持っていて、補い合える。“二人で一つの完全体”になれるような感覚があります」
夫側には、同じような“運命的な直感”があったわけではなかったようだが、それでも、まだ結婚を考えていなかった時期に「この人に向き合おう」と決めてくれた。
「逃げようと思えば逃げられたのに、向き合ってくれた。そのことも含めて、私にとっては運命の人なんです」