宇垣美里が深くハマった!「中二病心」を刺激する演出が続く“韓国映画の快作”
元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。

そんな宇垣さんが映画『ハイファイブ!』についての思いを綴ります。

●作品あらすじ:臓器移植を受けた5人の平凡な男女が、思いがけず超能力を手に入れる。怪力と超スピード、強烈な風を生み出す肺活量、エネルギーの循環、驚異的な回復力、電磁波の操作。それぞれ異なる能力を持つ5人は、性格も境遇もバラバラながら、寄せ集めのヒーローチーム「ハイファイブ」を結成する。しかし、同じドナーから膵臓を移植され、若さと力を手に入れたカルト教団の教祖ヨンチュンが、彼らの能力をすべて奪い、不老不死の存在になろうと企む。果たして5人は、バラバラな個性を生かして最凶の敵に立ち向かい、世界を救うことができるのか? 。
笑いとアクション満載の痛快エンターテインメントを映宇垣さんはどのように見たのでしょうか?(以下、宇垣美里さんの寄稿です)
誰しも好きな物語の“型”みたいなものがある。悲恋もの、友情もの、自己犠牲もの……私が好きなのは、反発しあうポンコツたちが共に過ごすうちにいつしか家族のような関係になる疑似家族もの。完璧ではない人たちがその欠落を抱えたままに、意志によって築き上げた関係の中で互いを受け入れていく様子に、愛の強さと人の逞しさを感じるから。
臓器移植をきっかけに、臓器に応じた特殊能力が開花した5人。心臓移植した少女は高速で走り抜ける脚力やフォークをも折り曲げる握力を、肺を移植した男性は全てを吹き飛ばす肺活量を、角膜移植を受けた男性は全てのデバイスを掌握できるように。
かくして力を手にした5人は連絡を取り合い、寄せ集めヒーローチームを結成するが、同じドナーから膵臓を移植された6人目の男は新興宗教の教祖。彼は全ての力を手に入れ完全体になるために、5人に魔の手を伸ばすのだった。

寄せ集めの5人は性別・年齢・職業・能力、全てがバラバラで個性的。ドタバタでコミカルなやり取りやもはや息ぴったりなテンポ感の口喧嘩、一ひねりある能力の使い方まであますところなくユーモアたっぷり。
ぱちんぱちんと指を鳴らしながら町中のスピーカーをジャックし、音楽を鳴らす様子はあまりに中二病心を刺激してきて、思わずマネしたくなってしまった。
ひとつひとつの絵面が強く、特にヤクルトカーでのカーチェイスシーンは必見。スタイリッシュでスピード感があるのになぜかまぬけでばかばかしくて、そのギャップにやられた。終盤の格闘シーンは少年マンガを思わせるど派手さ。空間を贅沢に使いつつ、どこか馴染み切っていないCG合成がキッチュな魅力を放っている。

撮影/中村和孝

反発しあうポンコツが織りなす疑似家族もの
スタイリッシュでスピード感があるのになぜかまぬけ

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