「自分で自分のダメな部分に気づいていかないといけない」
――「今さら」と自分にブレーキをかけず、新しいことに踏み出すために、大切にしていることはありますか?
雛形:まず、この年齢になると、誰かからアドバイスされたり、注意していただく機会は、すごく少なくなります。だからこそ、自分で自分のダメな部分に気づいていかないといけないと思いますし、そして、年齢を重ねるほど自分から動いてチャンスをつかみに行かないと、前に進めません。
若い頃は、自然とエネルギーが湧いてきたり、周りからいろいろな機会をいただけたりすることがあると思います。でも、年齢を重ねると、それは少なくなる。安定しているからこそ、動きが止まってしまうこともあるのかなと。
――経験を重ねると、周囲から「この仕事は、もうやらないだろう」と思われることもありそうです。
雛形:そうですね。そういったことに想像力を働かせることは大切だと思いますし、貪欲に、というわけではないですけれど、今のキャリアだからこそ、自分から動くことが必要なんじゃないか──。そう考えるようになりました。
――若い頃の自分と比較してしまうことはあるのでしょうか。
雛形:比較という言い方が正しいかはわからないんですが、若い頃にはやっていなかったことを、今はしています。写真集のボディメイクも、その一つですね。
当時はグラビアをたくさん撮っていて、写真集もたくさん出していたので、グラビアの延長に写真集があるような感覚でした。写真集の撮影のために、わざわざボディメイクをすることはありませんでした。
でも今回は、この一冊を作るために「こうしたい」「こういうイメージのものを出したい」と考えるところから、参加させてもらっています。制作の段階から入って、「自分をこういうふうに表現したい」と意見を伝える。一つひとつに自分が関わる、その関わり方が大きく変わったと思います。
――写真集を作る上での起点がまったく違いますね。
雛形:そうですね。大人に任せていた10代の頃と、自分自身が大人になって制作に関わる今とでは、大きく違います。それも、年齢を重ねたということなのかなと思いますし、その分、責任も強く感じるようになりました。自分が出す一冊に対して、ものすごく重みを感じています。若い頃と比べるなら、そこが一番大きく変わったところだと思います。
<取材・文/中山洋平 撮影/藤木裕之>
中山洋平
1983年生まれ。群馬県前橋市出身、埼玉県川越市育ち。主にエンタメ分野のニュース・インタビュー記事を執筆。サウナ、ビジネスホテル、ファッション、Mリーグ、ボウリング、The Beatles、サザンオールスターズ、坂道シリーズ、お酒を好む。X:
@yhinakayama