41歳・元TBSアナが「大学院との両立」に悲鳴。学会発表前の“地獄のプレッシャー”と達成感
2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(41歳・以前は小林悠として活動)。
20年間生活した東京をあとにして、故郷北海道で自然や犬との気ままなシンプルライフを楽しむアンヌさん。本連載では、40代の今だから感じる日々のあれこれを綴ります。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シンプルライフ」を読む
第109回となる今回は、大学院の学会発表を通し、アンヌさんが「苦しみ」「ストレス」について感じたことを綴ります。(以下、アンヌさんの寄稿です)
人生において「苦しいこと」はあったほうがいいのか。
その「苦しいこと」の度合いにもよるかと思いますが、それを例えば「ストレス」と表現するとして、ストレスがたまることは一般的に身心の健康に悪影響を与えると思われがちですよね。
職場でも「なるべくストレスためないようにね!」「たまには休んで!」なんて声をかけあう場面が時折見られます。私も、ひと様から言われることもあるし、言う側に立つこともしばしば。
ただ、最近、やはり適度な「苦しみ」は人生において不可欠だと痛感する出来事がありました。
私は北海道でTVキャスターや文筆業の仕事をしながら北海道大学の大学院に通っています。いわゆる修士課程(博士前期)ではなく博士(博士後期)課程なので、単位を取って、授業に出て、というよりも、むしろ自分で自分を律しながら数多くの学会発表や論文執筆に力を注ぎ、博士号を取得することを目標としながら日々を過ごす、という学生生活になっています。
自分で決めた道とはいえ、テレビ関係や司会業といった仕事の合間に文章の連載のお仕事をし、そしてさらに論文や学会発表のことを考えるというのが、不器用な私にとってはもう、結構なかなかハードモードな時があるのです。

先日も、学会発表をさせていただくことが決定していながら、まったくその準備にとりかかることができず、やらなきゃ、やらなきゃ、考えなきゃ、パソコン開かなきゃ……と気持ちだけが急いて、なにも進まないままどんどん日程だけが近づいてくるという地獄のような出来事がありました。
なんとなくのテーマは決まっている。でもこのことについて発表するならばそれなりのクオリティーのものにまとめあげないとね、というプレッシャーで毎日押しつぶされそうに。
仕事が休みの時はたまっている家事を片付けたいし、愛犬のお散歩もせっかくだから長く行ってあげたい。洗い物も済ませたし、さあやろうかとPCにむかうと愛犬は「もっと自分に構って」と甘えてくるし、そうこうしているうちに連載の締め切りも迫ってきて、まずはこちらを書くか……え、もう夜じゃん! という時間の使い方がへたっぴすぎる毎日の連続。
自分で自分を悩ませ、「大学院生としての自分」の部分が明らかに「苦しみ」へと変化しかねない事態になっていました。
友人とのランチなども自粛し、とにかく休みの日は家にこもり発表準備。
こんなんで良いのか、こんなんひと様にお見せしてよいのか、と逡巡し悩み苦しみながら、文字通り身を削るような思いをしながら(気分は鶴の恩返し。恩返しするわけじゃないけど、自分の身体から羽をぬきとって反物を織り上げるあの感覚……論文を生み出す感覚はあの苦しみに近いかも。私にとっては)息も絶え絶えで資料を作成し、迎えた学会発表当日。
内容は抜きにして、周囲からの評価は別として、発表を無事終え、家路についたときの私……こんなにこんなに最高に幸せな私で良いのか、というまさしく天国にも上っていけそうなくらいの軽やかな足取りでした。鶴の恩返しからの鶴の舞状態。
仕事と大学院の両立は、なかなかのハードモード
準備が進まない! 学会発表を前に苦しむ日々

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