容姿、リア充、そして結婚。さまざまなきっかけで突如吹き荒れる女の嫉妬。ときに人生を大きく狂わされることもあるほど、すさまじい威力を持っています。 　いわれない嫉妬の被害で人生最高の幸せを失ったとしたら、あなたはどうしますか？ 　高校時代から大の仲良しだというカナエさんとトモミさん（ともに仮名・31歳）。楽しい出来事はもちろんのこと、人には言えないような秘密まで、何でも話せる関係が社会人になってからも続いていました。そんなふたりの関係に亀裂が生じたのは、カナエさんの婚約がきっかけだったといいます。 「私が婚約した相手は、もともとトモミからの紹介で知り合ったんです。交際がスタートしたときはすごく喜んでくれたし、ケンカしたときも相談にのってくれたりしてすごく応援してくれていたので、結婚が決まったことも当然喜んでくれると思って真っ先に報告しました」 　カナエさんから婚約の報告を受けたトモミさんは一瞬真顔になり、明らかに作った笑顔で「おめでとう」と一言いい残すと、用事を思い出したからと帰ってしまったそう。気になったカナエさんが連絡をしても一切つながらず、しばらくしてメールやSNSもすべてブロックされてしまったとのこと。 「なぜそのような態度をとられるのか訳が分かりませんでした。彼に相談しても、『トモミはいつも通りだったけど？』と、私の勘違いとして聞き流されるだけ。実際、彼とは今まで通り連絡を取り合っていたみたいです」 　なす術もないまま時は流れ、次第に「トモミのことは忘れて結婚に向けて意識を集中しよう」と思いはじめたある日のこと、彼から思いもよらない言葉を投げかけられます。 「結婚を白紙に戻してほしいと言われたんです。両親が激しく反対しているからって。でも、何度かお会いした時には和やかに過ごせましたし、最近は会っていなかったので怒らせた理由がわからなくて……」 　泣きながら訴えるカナエさん。彼が重たい口を開くと、驚きの言葉が耳に入ってきたといいます。