両親の反対を理由に、突然婚約解消を言い渡されたカナエさん。彼が語った驚きの内容は次のようなものでした。
「私、今の彼と付き合う前に職場の上司と不倫関係にあったんです。彼はその関係を断ち切る勇気を与えてくれた人。でも、伝えていたのは『彼がいる』ということだけで、不倫であることは伏せていました。それなのに、彼の実家のポストに
密告の手紙が入っていたらしいんです。投函先が彼のひとり暮らしの家ではなく実家だったので、ご両親の知る所にもなってしまいました」
平気で不倫をするような女はうちの嫁にいらないと、激高するご両親。真実を隠されていた彼からも、「信用できない」といわれてしまったカナエさん。そのうえ……。
「彼はまず、トモミに事実確認をしたようなんです。手紙をみたトモミは言いにくそうにしながら認め、さらに私がメールやSNSをブロックしているとか、電話をしても出てくれないとか、自分がしていることをさも私からされているように彼に話していました」
どんなに事実を話しても、聞く耳を持ってくれない彼。それでもなんとか頼み込んで、その手紙だけは見せてもらったそうです。
「手紙はパソコンで書かれていました。ポストに直接入れられたらしく、消印もありません。でも、内容を読んでトモミの仕業だとすぐに分かりました」
カナエさんの過去を綴ったその手紙には、不倫相手とトモミさんしか知り得ない秘密が書いてあったとのこと。不倫相手とはその後一切連絡を取っていないため、このタイミングで手紙を書けるのはトモミさんだけ。
とはいえ、連絡を取る術もなく、トモミさんの言葉を鵜呑みにしている彼にも声は届かず、カナエさんは泣く泣く婚約解消を受け入れるしかなかったそうです。
密告の手紙により結婚が破談になったカナエさん。その後怒り任せにありとあらゆる手段を使って、トモミさんの身辺を調べ上げたとのこと。
「どうやら、トモミは私のことを“不倫の恋にうぬぼれた哀れな女”として見下していたようです。だから、自分より先に
結婚するのが許せなかったみたいなんですよ。でも、そんな理由で人生を狂わされたほうはたまったもんじゃありません。
あとね、今回の一件で私の婚約者だった彼と付き合うことになったらしく、近々結婚するようなんです。だから、披露宴を取り仕切るという人に、当日流してほしいと偽名でビデオレターを送っておきました。内容? もちろん、彼とトモミの暴露トークですよ(笑)」
<TEXT/千葉こころ PHOTO/Yunuli123>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中