「今度◯◯に行こうよ!」「こういう髪型、似合うんじゃない?」「こんな服も着てみれば?」などと彼に提案されたとき、「えー、めんどくさい」「似合わないよ!」「全然好みじゃない」というような否定の言葉を、バッサバッサと投げてはきませんでしたか?
なんてことない「NO」の言葉も、積み重なれば刃となって、相手の心を深くえぐります。えぐられた心はいじけて涙ぐみ、萎縮してしまうのです。

付き合いが長くなれば、出会ったころのように終始イチャイチャ……ということはなくなるかもしれません。それでも、相手がロマンチックな時を過ごしたいとアプローチしてきたとき、「え、したいの!?」「眠いよー!」「もうそういう時期でもないじゃん」などと、デリカシーに欠ける対応をしてきたのなら最悪です。
あまつさえ、手を伸ばしてきた相手を憐れんだり、鼻であしらうなどもってのほか。これをやられると、相手の“性”は恥ずかしさと哀しさで立ち直れなくなるでしょう。
こうやって、長年あなたにネグレクトされてきた彼の“男心”は、愛に飢えて悲鳴を上げます。もちろん、ガチで幼児のように泣きだすわけではないですよ。
ただ、男心を干ぼしにされたどうしようもない切なさは、なんとも言えぬ色気となってスーツの背から立ち上ったりするのです。男が発する憂いの狼煙は、他の女を惹きつけます。
あなたにとって彼のイメージは、見慣れたダサいジャージ姿であろうとも、他の女の目に映るのは、いちばん素敵な仕事姿だったりするのでしょう。あなたにたっぷり傷つけられた男心を、他の女が抱き上げて、そっとなでてくれたとしたら?……さもありなん。
恋というのは劇薬です。突然薬を浴びせられ、心の肌が焼け焦げるのを、精神力でもちこたえろと言われても無理な話。こうなれば、あっという間に彼の心は奪われます。
せっかく長年続いた恋を終わらせたくないなら、過保護にしないまでも、彼の男心を大切に育ててあげるのがいいですね。
<TEXT/みきーる>
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【みきーる】

ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『
ジャニヲタあるある』(アスペクト)『
ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:
@mikiru。
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